【初公判】転売目的で夫婦で粉ミルクを盗んだか…28歳妻「夫に『お前の収入が少なすぎる』と言われ」 検察「1年半で150万円得た。職業的犯行」と拘禁刑1年6カ月を求刑 静岡地裁沼津支部
浜松市の夫婦が転売目的で粉ミルクを盗んだ事件で、10日、妻の裁判が開かれ、検察は拘禁刑1年6カ月を求刑しました。
起訴状などによりますと、浜松市中央区に住む女(28)は、無職の夫(42)と共謀し、1月に静岡県三島市の店舗から粉ミルク3箱1セット(販売価格7419円)を盗んだとされています。
10日、静岡地裁沼津支部で開かれた初公判で、女は「間違いはありません」と起訴内容を認めました。検察は冒頭陳述で、女が窃盗の罪で執行猶予期間中にもかかわらず、夫とともに複数回粉ミルクを万引きし、フリマアプリで転売して1年半ほどでおよそ150万円を得ていたと指摘しました。また、警察官への供述調書を読み上げ、「いまからミルクやらなくちゃならない、怖い」と店の前で子どもに話していたことを明らかにしました。
被告人質問で女は「夫にお前の収入が少なすぎると言われ、言われるがままやってしまった」「3年前くらいから夫からDVを受けていて、物を投げられ、脅迫恐喝をされた」などと証言しました。一方で検察が、取り調べで暴力や脅迫について話していないのはなぜかと問うと、女は「どんな反応をするか分からず、暴力は弁護士にしか言っていない」と答えました。
検察は手慣れた職業的な犯行であり、夫婦で犯行を分担して不可欠な役割を果たし、悪質性が高いなどとして、拘禁刑1年6カ月を求刑しました。弁護側は夫からDVを受けていて、精神状態や経済事情から拒むことができなかったと主張し、執行猶予付きの判決を求めました。
判決は9月18日に言い渡される予定です。