マイナポイントの申請期限延長で市民にも役場窓口にも混乱が
西尾梓アナウンサー:
「葵区役所のマイナンバーカードの交付窓口には朝から絶え間なく人が訪れています。今月分の予約はほぼ埋まっているということです。」
最大2万円分のポイントが付与されることもあり、新たに取得する人が後を絶たないというマイナンバーカード。
その理由は「申請期限」にあります。
総務省はこれまで、ポイントを受け取る為に必要なカードの申し込み期限を12月末までとしてきました。
葵区役所 戸籍住民課 大竹祥泰課長:
「だいぶ申請にお見えになる方が多くて、今月の場合2000人くらいの方が年末までにお見えになるのではないか。(1日に)100人から150人ほどお越しになっている」
ただ、窓口には人が殺到。
自治体側も日々対応に追われています。
窓口に訪れる人は、先月には多くても1日に100人程度でしたが、12月に入りその数は急激に増加。
カードの受け取りは原則予約制ですが、12月はほぼ満席となっているといいます。
こうした状況もあり、20日総務省はカードの申請期限を来年2月末まで延長すると発表しました。
これに伴うポイントの申請期限は公表されていません。
当初カードの申請期限が「今月末」とされていたこともあり、市民からはこんな声も…
葵区民:
Qマイナポイントを受け取るためのマイナンバーカードの申請期限を今月末から2月末まで延長すると発表したんですけど、そのニュースをご存知でしたか?
「きのう知ってこんなに急ぐことなかったなって思いました。」
「きょうは主人のマイナンバーカードの受け取りを(しに来た)。自分とこの子(※子ども)の申請は2カ月ぐらい前にしたが、その時は特設の場所じゃなくて本来ある向こう側の小さいコーナーだったので、今回新しい場所でこんなに広くなってたので申請する人やはり多いんだなって感じました」
一方、延長されることを知らず、駆け込みで来た人も多いようです。
葵区民:
「年内で申請の期限があると思ってたので、延長されたの知らなくて、きょうこのタイミングで来た。」
葵区民 70代:
「マイナンバーの手続きに来た。もう幾日しかないから、きょう時間が空いたので来た。ポイントをいただきたくて。みんなそうだと思う」
Qそれが延長されたのはご存知?
「いや知らない。延長されたの?」
Qそうなんです。」
駆け込み申請が予想されたことから、12月から葵区役所では窓口を4つから9つに増やしました。
さらに、他の課の職員も動員するなどして対応しているといいます。
葵区役所 戸籍住民課 大竹祥泰課長:
「カードは申請があってから交付するまでにある程度の期間がかかりますので、なるべく早く申し込みいただいて、なるべく早く受け取りの予約をお願いしたい。」
静岡市の交付率は11月末時点で53.8%。
県全体は54.7%です。
西尾梓アナウンサー
「マイナポイント申し込みの支援窓口にも多くの人が訪れています。午前11時半時点での待ち時間は2時間半です。」
静岡市では各区役所ごとにマイナポイントの申請を支援する窓口を設置。
カードの申請が増えていることに伴い、窓口には各区役所に、毎日およそ200人が訪れているそうです。
静岡市 デジタル化推進課 久保田敦之課長:
「ポイントの内容をご存知ない方が多いので、まずはポイントがどういったものかという説明をした後で、申請手続きの方法を案内している。」
ポイントの窓口でも急きょ決定された申請期限延長の対応に追われています。
静岡市 デジタル化推進課 久保田敦之課長:
「再度の延長というのはあまり想定していなかったので、正直なところ少し戸惑っている状況。やはり私たちが危惧しているのは、マイナポイントの申請期限がまだ明示されていないので、市民の皆さんが適切にマイナポイント受けられるように、当然支援の体制を整えるにはそれなりにこちらも準備がございますので、早急に国の方としても時期を明示していただけるとありがたい」
来月からは、さらに混雑が予想されることから、窓口の人数を4人から5人に増やす予定だということです。
静岡市 デジタル化推進課 久保田敦之課長:
「支援窓口は大変今混雑してご迷惑おかけしておりますので、マイナポイントはスマートフォンをお持ちの方であればご自身でも申請手続きができる。やはり機械の操作が苦手な方というのもいらっしゃいますので、区役所の窓口支援の方をご利用いただくか、もしくは携帯ショップの方でも支援をして頂いているので、ご利用されると待ち時間の短縮につながるのかなと考えておりますので、ぜひご利用ください。」