フィールドは「街中」…アーバンスポーツって何? 狙いは「子どもの選択肢拡大」と「地域活性化」 静岡・御前崎市
スケートボード体験会
西尾梓アナウンサー:「御前崎市のマリンパーク御前崎です。こちらでは、プロの選手によるスケートボードの体験会が行われています。会場には家族連れを中心に多くの人が訪れていて賑わっています」
26日、御前崎市をにぎわせたイベント「アーバンスポーツキャンプ」。
アーバンスポーツは、街の中をフィールドとして行う都市型スポーツのことです。東京オリンピックでは、スケートボードが競技種目になりました。来年のパリオリンピックでは、ブレイクダンスも新たに加わり、今、注目度が上がっているスポーツなんです。新たなファンの獲得や地方創生を目的にしたこのイベントには、各分野のトップ選手が集結。パフォーマンスや子どもたち向けの体験会が行われ、御前崎市内外からたくさんの子どもたちが参加していました。
2本の縄を使って飛ぶ「ダブルタッチ」
こちらは2本の縄を使って飛ぶ「ダブルタッチ」という競技。
選手「縄跳びが苦手でも、こうやってダブルタッチ楽しく飛ぶことができるんです」
初めて体験する子も2本の縄を器用に飛びこなしていました。
小学3年生の女児:「2本の縄をぐるぐる飛べて嬉しかった」
小学2年生の男児:「面白いスポーツだった」
プロの指導も…
スケートボードにはプロとして活躍する笹岡健介選手と県内出身の根附海龍選手の姿が。子どもたちに滑り方やボードの回し方を丁寧に教えていました。
笹岡健介選手:「これをきっかけに、スケートボードを始めたり、大会に出たり、という目標が増える選手がたくさん出たら、うれしいなと思う」
根附海龍選手 (県内出身):「自分がスケボーを始めたころは、地元でスケボーのイベントなんてあまり考えられなかったので、 すごくうれしいです」
実際、プロの選手に教わってみると。
西尾アナ:「基本動作はすぐできるようになるから、楽しさがありますね」
笹岡健介選手:「こっからはまっちゃうとヤバいですね(笑)」
競技人口は増加
アーバンスポーツの競技人口は増えているといいます。静岡市にも東静岡エリアにスケート場があるように、人気は全国に広がりつつあります。御前崎市は、年間10万人以上のサーファーが訪れるサーフィンスポット。この日もサーフィンの国際大会が開かれていました。アーバンスポーツのイベントはそれに併せて開催したといいます。
アーバンスポーツキャンプ御前崎実行委員会 財満栄治さん:「サーフィンも一緒に横乗りじゃないですけど、すごく親和性があって、アーバンスポーツを「海の方」で開催するということで、そのチャンスがいただけたので」
御前崎市「サーフィン以外の魅力を」
海と都市型スポーツ融合を狙った今回のイベント。サーフィン以外の魅力をつくりたいという市の考えもありました。
御前崎市役所 片渕孝通さん:「やはり地方というのは、どうしてもアーバンスポーツのダブルタッチやブレイキングに触れる機会がどうしても少ないので、この「場」の提供というのはすごくいいことだなと」
保護者は…
体験会に参加した子どもの保護者は…。
保護者「なかなか御前崎だと選択肢が少ないので、色々経験して体験してみて、自分で選ぶ選択肢が増えるのは、すごくいいことだと思う」
保護者「もっともっと、いろいろ増えて、御前崎が発展するといいなと思う」
市はこのようなイベントを通して、今後のまちづくりにも期待しているようです。
御前崎市役所 片渕孝通さん:「人が集まる、観光的な要素もあります。ここを気に入って移住してきたりとか、経済活動続けるためにも企業の存続とか、そういったところに繋がるのではと思っている」