地価の下落幅拡大  上昇は収益性向上が見込める中心商業地など一部 静岡県

 今年の地価が公表され、住宅・商業・工業用地のすべての区分で価格が下落し、下落幅が拡大しました。

 土地の取引価格の指標となる地価は7月1日を基準日として毎年発表されています。静岡県内の最高価格地点は、住宅地では静岡市葵区西草深町が1平方メートルあたり27万3000円で最も高く(前年比+1.9%)、商業地は静岡市葵区呉服町の147万円でした(前年比-2.0%)。
 地価が上昇したのは、好条件の住宅地や収益性の向上が見込める中心商業地などの一部で、県内の地価はすべての用途で下落しました。特に商業地では、新型コロナによる
営業自粛の影響が大きく、平均変動率がマイナス1.7%まで落ち込みました(前年比-1.6ポイント)。
 県は新型コロナによって雇用や所得が悪化すれば、商業地に加えて住宅地でも下落幅がさらに拡大する可能性があるとしています。