迂回路は60キロも遠回り…土砂崩れのため県道通行止めで「1時間近く余計にかかる」の声 浜松市

 道路ののり面が崩落し、土砂が道路をふさいでいます。大規模な土砂崩れが起きたのは、天竜川沿いに位置する浜松市天竜区龍山町の県道です。

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 13日正午ごろ、台風14号の被害を確認するため、パトロールをしていた浜松市の職員が発見しました。

 浜松市によると、のり面は幅約30m、高さ約50mにわたって崩れ、流れた土砂の量は1500立方メートルにのぼるということです。けが人はいませんでした。

 市は13日、土砂で覆われた県道大輪天竜線を約5.7キロにわたり通行止めとしました。復旧のめどはたっていません。

警備員:「土砂崩れしたポイントから向こうへ通り抜けができない状況。なかなかかなりの土砂崩れです」

 対岸の国道152号でも、7月に豪雨の影響で複数の土砂崩れが発生。現在も10キロにわたって通行止めが続いています。

今回、被害にあったのが、国道152号の迂回(うかい)路として使われていた県道だったのです。つまり、住民にとって重要な2つの道路がふさがれてしまったのです。

 迂回路を利用して通勤していた人は…。

女性:「普段だったら通れた迂回路、国道ではない方の迂回路が通れていたが、全面通行止めということで迂回して普段よりだいぶ時間がかかる道を通らないと会社に来られないので大変」

男性:「普段から迂回路で30分ぐらい(余計に)かかっているので、1時間近くかかることになる」

 現場から北側の天竜区、龍山町や水窪町(みさくぼちょう)の住民が、浜北区方面に出るためには、新たな迂回路として、三遠南信(さんえんなんしん)自動車道などを通らなくてはならず、60キロの遠回りになるということです。

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 浜松市は、今回の土砂崩れは、先週末の台風14号の影響による雨で地盤が緩んでいたことが原因とみています。

 7月から通行止めが続く国道152号も復旧のめどは立っておらず、住民生活への影響は長期化する見通しです。

     (14日放送)