ポスト・タピオカはバナナジュース? それとも、家康も愛したわらび餅か 静岡県

 静岡市葵区の駒形通りに9月オープンしたバナナフラッグ。バナナジュースの専門店です。使用するのは甘さが際立つエクアドル産やフィリピン産のバナナと、高品質のミルクのみ。こだわりの商品を提供してい

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松田和佳アナウンサー: 「いただきます。すごく濃厚でおいしいです。バナナの本物の甘みがあるというか、甘すぎず、トロっとしていておなかにたまる感じがするので、おやつとかに飲みたい感じがします。ちょっと、懐かしい味がします」

 

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Banana Flug 野村空店長:
「バナナは特にこだわっていまして、仕入れた後に、湿度と温度を管理して、大体2~3日放置します。そうすると完熟していくので、甘みが増してくるんです、そのタイミングで冷凍します。自然な物を、自然な甘さを楽しんでもらいたい、シンプルな味を追求するため」

真っ黒なトッピング…

画像1: 真っ黒なトッピング…

 トッピングは、きな粉や抹茶など10種類。その中で、目を引く真っ黒なものが。

画像2: 真っ黒なトッピング…

松田アナ 「トッピングが竹炭なんですけど、どんな味なんだろう…。炭の味はそんなに感じないというか、苦いのかなと思ったんですけど、全然そんなことないです」

 新型コロナの影響で苦境に立たされる飲食業界。そんな逆風でも勝機を見出したのが、バナナジュース専門店でした。

Banana Flug 野村空店長
「東京ではやっていた比較的大きなところで店舗が出始めて、少し勝算というか、可能性があると。(静岡に)出店されていないですし、お茶とか、地元の物でも相性がいいものが多いと思いました」

出店が増えているワケ

 今、バナナジュースはSNSなどで、「タピオカの次にくる」と話題になっています。  

出店が増えている理由には、開業コストの低さと手軽さ。道具は冷蔵庫やミキサーくらいで、火を使う設備や広いスペースは必要ありません。

青果店も感じるバナナの時代

画像: 青果店も感じるバナナの時代

 静岡市内の青果店も、バナナの時代が来ていると肌で感じています。マルシェ青木 青木寛治社長 「バナナは健康志向で、だいぶ前からコンスタントに売れているが、またちょっとバナナの売り上げが上がっている。近年、果物全般的に簡単に食べられるものが好まれている。特に高齢者がバナナをよく食べる。簡単なんです、皮をむいてそのままパクっと食べればいいので」

 この道40年以上になる青木社長は、高齢化や健康志向がバナナの追い風になっていると分析しています。

Q リンゴとバナナだったらバナナが売れている?
マルシェ青木 青木寛治社長
「半々までいかないけど…バナナが多いかな。栄養価が高い、食べやすい、通年を通してバナナが入ってくるから。そういったことが原因ではないでしょうか」

Q バナナを買う理由は?
静岡市民 バナナを買ったお客(70代)
「ジュースにすることが多い、そのままでも食べるけど。腹持ちがいい、ちょっとおなかがすいたとき、忙しいとき、バナナを食べる。リンゴだと皮をむくのがめんどうくさいから。バナナだと手軽に食べられる。(バナナは)大切というか、なくては困るね。スイカはなくてもいいけど、バナナはなくちゃ困る」

対抗馬は「わらび餅」

画像1: 対抗馬は「わらび餅」

 爆発的な人気となったタピオカに続く本命とみられるバナナジュース。しかし、その座を狙っているのは他にもあります。

 「わらび餅」です。透明な見た目ともちもちの食感。徳川家康も愛したという、静岡県掛川市に古くから伝わる和菓子をいれたドリンクは県内でも話題になっています。

画像2: 対抗馬は「わらび餅」

スミス春子アナウンサー 「新食感の和のスイーツって感じですね。これは、はやるんじゃないでしょうか」 飲んだ客 
「タピオカよりも、またさらにやわらかい感じ。もちもちしていておいしかった。また頼んでみたいです」

ポストタピオカの行方は

 強敵ですが、バナナジュースは一歩も引くつもりはありません。

Banana Flug 野村空店長
「飲むとセロトニンという物質が出て、幸せホルモンと言われているんですけど、飲むと幸せになることができる。シンプルな味ですけど栄養が高く、体の栄養も心の栄養も取れて、最強だと思います」

 タピオカに次ぐブームは「幸せを呼ぶ」バナナか。それとも、伝統的な和菓子・わらび餅か。ポスト・タピオカをめぐるドリンクの争いに県民も固唾を飲んでいる?