♪おもちゃは箱を飛び出して おどるおもちゃのチャチャチャ~

 先生の歌に合わせて元気よく体を動かす子どもたち。遊びは人と触れ合い、心と体を育む大切な時間です。しかし、新型コロナの感染拡大により、子どもの成長に影響が出ると心配されていることがあります。マスクです。

画像: 大人の口元まねて言葉を覚える乳幼児…マスクで見えないコロナ禍の今、保育園の工夫 静岡市

マスクがあると「口の動きが分からない」

 静岡市にある「沓谷おひさまの森保育園」。感染症対策に不可欠なマスクを保育士全員が着けています。ただ、子どもと接する際には不自由になることがあります。

保育士 梅田文香さん:「口元が隠れているので、口の動かし方の模倣ができない。発語するとか咀嚼(そしゃく)の仕方をモデルとして見せることが難しくなってきている」

 こちらは一歳児のクラス。まだ言葉のわからない乳幼児は大人の口元を真似することで言葉を学びます。

 子どもたちは言葉を聞き取ることはできますが、マスクで先生の口の形が見えません。食事のときも…。

先生「もぐもぐもぐ。上手」

 さらに、口元が隠れていると、伝わりづらいのが「表情」です。

画像: マスクの弊害も

マスクの弊害も

保育士 梅田文香さん:「表情の読み取りでやり取りすることがしにくいと思うので、子どもの社会性の発達、人とつながることによって得られる安心感、そういうところにどのくらい影響が出てくるかというのは懸念しています」 

 乳幼児期は、表情と感情を学ぶ時期。相手の表情を見たり、真似をしたりすることで、気持ちを汲み取り、感情表現を覚えるといいます。 

保育士 梅田文香さん:「現状では、子どもたちに大きく影響が目に見えて出ているということはないが、長期にわたって影響がみられる可能性があるなと思って、保育者間でも話し合っています」

 子どもの表情を乏しくする可能性があると懸念されているマスク生活。この保育園では、工夫していることがあります。

保育士 梅田文香さん:「目と目を合わせたコミュニケーションを強化したり、理解しやすい長さの言葉をはっきり、ゆっくりと伝えていくというのをより意識することを決めました」

画像: 大人の表情で学ぶ

大人の表情で学ぶ

「いろんな声を聞かせて、いっぱい触れてあげるのが大事」

 さらに子どもは大人の表情を見て、初めて見るものや触れるものに危険がないか判断します。

 静岡市の臨床発達心理士・金子明子さんは、マスクによる別の影響を懸念しています。

公認心理士・臨床発達心理士 金子明子さん:「色々なものを、自分の手で触って外の世界を知っていくような時期に、表情の手掛かりが捉えづらくて、好奇心とか、興味とかが薄まらないかな」

 では、子どもの成長と感染症対策を両立させるには、どうすればいいのか。金子さんは、こう提案します。

公認心理士・臨床発達心理士 金子明子さん:「年齢が小さければ小さいほど、見るだけじゃなく、聞いたり触れたりいろんな感覚で大人との関係を作っていけると思うので、おもちゃで一緒に遊んで、いろんな声を聞かせてあげる、いっぱい触れてあげるっていうのが大事だと思います」

「絵本の読み聞かせで子どもの心や表情を豊かに」

 重要なのは、子どもと一緒におもちゃで遊ぶ時間。中でも、静岡市にある子どもの本とおもちゃの専門店が勧めるのが絵本です。

百町森 店主 柿田友広さん:「親子の触れ合いですね。読んでくれる人に対して声の温かさなんかも含めて、信頼関係、愛着関係みたいなものがそこで築かれればいいなと思っている」

 絵本の読み聞かせは、子どもの心や表情を豊かにすると訴えます。

百町森 店主 柿田友広さん:「この人、悲しんでいるのかな、怒っているのかなとか、感情を読むとか、そういうものを含めて、絵本の面白さがある。子どもの時からそういうふうに見ている子は、表情が自分にも身に付きやすいかと思います」 

 たとえ、マスクで顔が半分見えなくても、子どもの成長に影響が出ないよう、その半分を満たす方法はあります。

画像: 読み聞かせも大事

読み聞かせも大事

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