高校生がIT企業とタッグで静岡市瀬名地区の飲食店を応援 新型コロナを「かっとば瀬名」とWEB配信
「店の人とお客さんの距離がもっと近づくようなサイトに」
飲食店を応援しようと、地元の高校とIT企業がタッグを組んでWEBサイトの制作に取り組んでいます。コロナ禍で苦境に立たされる飲食店を高校生自身が取材・撮影しました。
生徒:心がけていることを、3大原則も含めて教えてください?
店長:心掛けていることは…もちろんおいしいラーメン、もしくはおいしいチャーハンとか餃子を、熱々の状態でお客さんに届ける。それがまず1番
ラーメン店でペンを走らせるのは、静岡市の県立科学技術高校の生徒たち。葵区の瀬名地区にある飲食店を紹介するウェブサイトを立ち上げるため、取材に訪れました。写真も生徒自身が撮影します。
塚本芹さん:「静止画でも動きを見ている人にも伝わるかを考えながら撮った」
来来亭 杉山敦店長:「緊張しますね。やっぱ。学生さんでも地元を愛して、地元の若い子たちが必死に盛り上げていこうという姿は、とてもいいんじゃないかなと思いますね」
このプロジェクトの立て役者となったのは、静岡市のIT企業です。
Bonds 山梨忍社長:「IT企業がいろいろと教えてあげられることで、生徒たちのITリテラシーにスキルアップにつながると考えています」
山梨さんは瀬名地区の生まれ。新型コロナの影響で、打撃を受けた地元の飲食店を応援するウェブサイトの立ち上げを思い付き、科学技術高校が協力を買って出ました。取材の中で、特に生徒たちがこだわっていたのが…。
三浦礼唯くん(3年):「お店の方の趣味とか特技、その人のことが分かるような質問をしました」
料理だけでなく、店長の人柄が伝わる情報も積極的に取材します。
三浦礼唯くん:「お店の人とお客さんの距離がもっと近づくような、近づけさせられるようなサイトにしていきたい」
澤田蛍くん(2年):「やさしくてお客さんのことを第一に考えていて、サービス精神があって、そういうところを伝えていきたい。はやくウェブサイトを作り上げて早く紹介したいなと思います」
「瀬名という地域の魅力を伝えたい」
後日、生徒たちはウェブサイトの制作に取り掛かりました。サイト自体は山梨さんらIT企業が制作したもので、生徒たちは掲載する原稿を作ります。
三浦礼唯くん:「言い回しが違ったり、文章の長さが違ってしまったり、改善の余地がまだまだあると思ったので、どうしたらわかりやすくて魅力的なサイトになるのか考えていきたいと思っています」
ただ、この日の前日、気になるニュースが飛び込んできました。政府が東京都など一部地域に緊急事態宣言を再発令したのです。
塚本芹さん(3年):「きのう緊急事態宣言が出てしまって、静岡でも何十人もコロナの人が出て、飲食店の方は特にお客さんが減ってしまって大変な状況。こういう活動を通して少しでも苦労している飲食店の方々の手助けになったらいい」
活動にも熱が入ります。新型コロナを「かっとばして」ほしい。サイト名は「かっとば瀬名」です。
酒井颯くん(3年):「瀬名という地域の魅力を伝えていけたらなと思います。またそれを高校生の視点から伝えていけるサイトになればいいかなと思っています」
高校生の思いが詰まったWEBサイト「かっとば瀬名」は3月に公開予定です。