富士山の山頂をすっぽりと覆った笠雲。この一瞬を捉えた貴重な写真が「神々しい」とSNSで大反響をよび、なんと、およそ40万の「イイね」を獲得しました。そんな写真家のSNSのプロフィールには…。「とにかくすごい写真を撮る人」との自己紹介が―
画像1: 40万いいね…「神々しい」とSNSで大反響 富士山に魅せられた写真家の「富士山愛」
画像2: 40万いいね…「神々しい」とSNSで大反響 富士山に魅せられた写真家の「富士山愛」

 静岡市在住の43歳。多くのキセキの瞬間を写真に収めてきた富士山写真家、橋向真さん。

 2016年に写真家による年間コンテストで、190万作品の中からTOP10に選ばれ、カレンダーを出せば飛ぶように売れる人気と実力の持ち主です。

 そんな彼の作品に他の写真家も羨望の眼差しを送ります。

写真仲間の男性:「富士山に対する見方違うな~って」

写真仲間の男性:「隅々まで綺麗な写真、憧れの存在」

 それもそのはず、橋向さんの「富士山への愛」は、まさに世界遺産級の熱量で…

「いい写真が撮れる時は勝手に体が動いている」

橋向さん:「本当にいい写真が撮れる時は勝手に体が動いている。富士山が呼ぶんでしょうね、自分は富士山に好かれているんだなって」

午前2時

Q.朝早いですね?

橋向さん:「そうですね、ちょっときょうは早すぎるかなって感じもあるんですけど、登山とかするときは、もうちょっと早めに出ます」

Q.きょうはどんな写真を?

橋向さん:「駿河湾越しに見える富士山と桜っていう風景を。天気図的にも雲がひとつもない晴天の富士山と綺麗な河津桜が撮れれば、いいと思ってます」

 静岡市街地から撮影ポイントがある県東部へと出発。道中では早速、橋向さんの「富士山への愛」が溢れ出しました。

画像: 「いい写真が撮れる時は勝手に体が動いている」

Q.どうやって場所を決める?

橋向さん:「富士山が笠雲とか雲海とか何か面白いものが出れば、撮ろうかなって考えたり、季節とか、富士山の状態。撮影を9年もやっていると、だいたいいつの富士山がいいとか感覚的にわかる」

カメラマン歴9年 パン工場勤務

画像: カメラマン歴9年 パン工場勤務

 富士山の「世界遺産」登録をきっかけに、「世界中の人に富士山を見てもらいたい」と写真家を志した橋向さん。カメラマン歴は9年と意外にも短く、普段はパン工場に勤務。平日は朝3時から働き、空いている時間や休日に富士山の撮影を行います。

Q.朝早くから働いていて疲れていても、なぜ足が富士山へと向かうの?

橋向さん:「富士山が呼ぶんでしょうね~。本当にいい写真が撮れる時は勝手に体が動いてる」

橋向さん:「大変な中で撮れたすごい一枚、火球:爆発するような流れ星なんですけど、それと富士山を一発で撮った時、火の鳥みたいな朝焼けが取れると感動するし、人間の想像を超えるシチュエーションに出会うと、何にしても体が震える」

橋向さん:「静岡県民だから富士山が近いのは嬉しいポイントなんですけど、自分の家から富士山が見えないのが難点」

奇跡の瞬間を抑えるためには、気象状況の確認が重要

画像: 奇跡の瞬間を抑えるためには、気象状況の確認が重要

 車内で話が盛り上がる中、突然、橋向さんが車を止めました。 Q.降りたのはこれから何が?

橋向さん:「とりあえずライブカメラと天気図をチェックして、どんな感じになっているかなって」  奇跡の瞬間を捉えるためには、気象状況の確認も欠かせません。県内各地に設置されているウェブカメラや雲の様子を細かく分析し、その日向かうポイントの調整を行います。

 出発から2時間半、車は目的地に到着。ここから太陽が登るのをじっと待ちます。

撮影タイミングをじっと待ち

画像1: 撮影タイミングをじっと待ち

午前7時30分  辺りが明るくなるのとともに準備を始める橋向さん。構図などを細かく調整します。しかし、準備が整ってもなかなかシャッターを切りません。

Q.現場に着いたけどシャッターはどのタイミングで切る?

橋向さん:「もうちょっとすれば光が桜に入ってくるので、そのタイミングで撮ろうかなと。(今撮っても)富士山と桜の明暗差が出ちゃうので、写真を撮っても今は絵にならないので光待ちです」

 日が十分に桜に差し込むタイミングをじっと待つ橋向さん。さらに待つこと30分。ついに橋向さんがカメラを構えました!

画像2: 撮影タイミングをじっと待ち

そろそろ撮り始めますか! 富士山がバッチリ見えているし、桜も満開なので最高の一枚が撮れると思う。

その一瞬を待ち続けた橋向さんが捉えた一枚は…

青空に映える雪、駿河湾の深い青に映えるピンクの花びら。 富士山、駿河湾、河津桜といった静岡が誇る自然を、見事な構図でカメラに捉えました。

橋向さん:「ちょうど河津桜に光が入って富士山の抜けがよく、ばっちり青空で、ピンクと白と青のコントラストがすごくいい感じ。納得の一枚になりました」

画像3: 撮影タイミングをじっと待ち

富士山に魅了される理由 橋向さん:「あって当たり前のものだと思っていたが、富士山を追いかけることによって、自分が写真を撮っていて、震えるようなシチュエーションを撮ったときに富士山のエネルギーを肌で感じて、改めて富士山ってすごいなって思う。
応援してくれる人たちがいるおかげで頑張れるのが根本にあって、そういう人たちがいる限りは頑張って続けていけるかなって」

 追い求め続けているのは「とにかくすごい富士山」。「富士山への愛」を奇跡の一瞬のために捧げます。

橋向さん:「天皇誕生日が富士山の日と同じ日になったので、そういった意味でもすごく馬鹿げた夢ではあるんですけど、(令和の)天皇陛下にも写真を見ていただけたらいいなあって思っています」                

                 (2月23日放送)

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