レトロな雰囲気があふれるアナログレコード。実は今、全国で人気が再燃しています。その波は静岡県内にも。レコードやCDを扱うお店では…。

10年間で売り上げが6倍に?

来店客(30代):「普段はレコード(を聞く)」

来店客(60代):「レコードありますよ。好きか嫌いかと問われればレコードの方がいい」

 お店の売り場を見てみると。

画像1: 10年間で売り上げが6倍に?

タワーレコード静岡店
土屋則彦さん:「こちらがレコード売り場です」

 お店では200枚ほどのアナログレコードや、レコードのメンテナンス用品などを扱っていました。

タワーレコード
土屋則彦さん:「幅広い年代の方が、レコードをご覧になっているという印象。売り上げ的にも、レコードの売り上げは伸びている」

画像2: 10年間で売り上げが6倍に?

 日本レコード協会によると、2012年に6億7300万円だったアナログレコードの生産額は、2021年に急増して39億円に。10年間でおよそ6倍に増えています。

レコードプレーヤーの売り場にも変化が…

そしてレコードを聞くために必要なのがレコードプレーヤーです。こちらも売り場に変化がありました。

林輝彦アナウンサー:「ありました、何台も奥の方までズラッと。こちらには何機種あるのか?」

コジマ×ビックカメラ静岡店 店長代理
村松明典さん:「こちらには9種類ほど」

林アナ:「いつ頃からプレーヤーの売り上げが売れはじめた?」

村松さん:「コロナ禍が始まって、巣ごもり需要のころから」

林アナ:「もう2年ぐらい?」

村松さん:「そうですね」

画像: レコードプレーヤーの売り場にも変化が…

 こちらのお店では2年ほど前まではレコードプレーヤーはほとんど売れず、商品も1~2種類だったそうですが、今では9種類がラインアップ。値段も1万円ほどから20万円近いものまで様々です。よく売れているというのがこちら。

コジマ×ビックカメラ
村松明典さん:「こちらは、レコード、カセットテープも再生、CDも再生できるうえに、さらにCDにレコードを録音することができる」

 スピーカーも内蔵されているので、これ1台あれば、レコードを聞くことができます。初めて使う人に非常に人気の機種です。

レコードの生産現場に潜入

人気に押され、次々とリリースされるレコード。実は現在、大手のレコードレーベルの生産を行っている工場は、国内にはたった2か所だけ。そのうちのひとつが、なんと静岡県内にあるんです。それがこちら、焼津市にあるソニーミュージックソリューションズ大井川プロダクションセンターです。

 一体レコードはどのように作られているのでしょうか。早速製造現場へ案内してもらいました。

林輝彦アナウンサー:「こちらで作ってるんですか?」

画像: レコードの生産現場に潜入

ソニーミュージックソリューションズ 大井川プロダクションセンター大井川製造部
青島一仁 課長:「これがプレス機になります。材料を金型の中に入れて、上下から何トンもの力でプレスしてレコードの盤を作っている」

 これがレコード盤の材料、塩化ビニル樹脂です。この樹脂とレーベルを重ね、スタンパーと呼ばれる金型で上下から挟んで圧力をかけ成形します。スタンパーには音楽信号が刻んであり、これがプレスしたときに塩化ビニル樹脂に転写されてレコードの溝になります。

青島課長:「皆さん、レーベルはあとから貼るのだと思われていますが、実は一緒にプレスして圧着して完成させているという作り方。同時にやってるんですね。で、プレスしたものが今ここに重ねられているんですね」

林アナ:「これが出来上がったばかりの出来立ての!私触っても大丈夫?まだ温かいと思う。あったかいです!出来立てほやほやのレコードです。結構しっかりしっかりしているんですね。触るのは実質初めて」

工場は24時間フル稼働

これでレコードが完成。続いては…

林アナ:「青島さん、あちらでは何をやっているんですか?」

青島課長:「ヘッドホンをつけて、こちらではプレスしたディスクの試聴検査を行ってます」

 出来上がったレコードはロットごとに抽出し、検査員が実際に耳で聞いてノイズなどがないか検査します。その後、一枚一枚目で検査しながら袋に収められ、出荷部門へと送られます。

林アナ:「いま、レコードの人気が高まっていますが、こちらではどういう状況?」

青島課長:「24時間体制で製造は進めているが、生産の需要に対して応えきれていない」

 最新のプレスマシン2台が、休日も含め24時間稼働。それでも間に合わないほどだそうです。

林アナ:「いつからこんなに忙しい?」

青島課長:「昨年あたりから忙しくなってきて、それからずっと24時間稼働」

「針を落とす」とは?

工場内の視聴室でレコードを聞かせてもらいました。

ソニーミュージックソリューションズ 大井川製造部
青島一仁課長:「早速針を落としていただけますか?」

林輝彦アナウンサー:「針を落とす?」

青島課長:「こちらの針を…」

林アナ:「あまりよく分からないのですが…」

 デジタル世代の林アナはレコードのかけ方が分からず、青島さんにやっていただくことに。

林アナ:「針が下りた!」

~曲が流れる~ビリージョエル「オネスティ」~

林アナ:「初体験です。音もすごくきれいです」

 この工場では1968年からレコードの生産が始まりました。最盛期には50台ものプレスマシンがフル稼働していましたが、CDの普及に伴い1989年に生産を休止。そして2018年、レコード需要の高まりを受けて再開しました。

青島課長:「あえてアナログレコードを手に取って、アナログプレーヤーにかけていただいて聞く、音楽に向き合いたい人たちが増えているのでは?」

アナログレコードの魅力とは…

画像: アナログレコードの魅力とは…

タワーレコード静岡店
土屋則彦さん:「針を落すまでの流れ、そして音楽を聞くというワクワク感。レコードは手間暇かけて音を出しますが、音の雰囲気を感じることができる」

来店客(60代):「レコードを聞くとホッとする。デジタルはカクカク、それが滑らかに聞けるところがいい」

来店客(30代):「(デジタルだと)飛ばしちやうじゃないですか、最初から最後までじゃなくて、その歌詞の一部だけ聞きたいとか。そうじゃなくて全部流れで聞けるのはLPだから。最初から最後までアーティストさんの考えが分かる」

 デジタルでいつでも簡単に音楽を聞ける時代。手間をかけて向き合うレコードの魅力に注目が集まっています。

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