中国の旧正月「春節」…静岡県内ではあのアニメの施設を音声ガイドを使って”おもてなし” インバウンド需要の回復も期待…
22日から始まった中国の旧正月「春節」。
中国全土で移動制限がないのは4年ぶりで、のべ21億人が移動するとされています。
音声ガイドで”おもてなし”
春節の大型連休が始まり、県内にも早速影響が―
スミス春子アナウンサー:
「エスパルスドリームプラザに来ています。こちらのちびまる子ちゃんランドでは外国人観光客が来ることを期待して、インバウンド対策を行っています」
中国や台湾で大人気のアニメ「ちびまる子ちゃん」。
コロナ禍前は入場者の3割が外国人観光客だったという人気スポットです。
簡体(かんたい)字と繁体(はんたい)字、2種類の中国語のパンフレットを作成し、外国人観光客の“おもてなし”に力を入れてきました。
Q.きょうはどういった理由で来たんですか?
中国人観光客:※日本在住の台湾出身
「まる子ちゃんを見に来たんですよ。旧正月なので旅行としてここに来たんですよ」:
Q.台湾でもまる子ちゃんは人気なんですか?
「すごくね。人気ですよ」
コロナ禍で活用される機会がほとんどなかったパンフレットも春節を迎えたことで手に取られる頻度が増えそうです。
エスパルスドリームプラザ 大井一郎社長:
「まだ全体に戻ってきた感はないんですけれども、ちらちらと韓国の方、台湾の方、個人旅行の方がお見えになり始めているので、これから期待していきたいと思っています。(水際対策の強化は)長期的に中国の方ときちんと交流をしていく上では一時的な措置だと思いますので、そんなにそれを気にして何か言うような状況ではないかなと。我々としては受け入れた中できっちりと対応しているということだと思います」
外国人観光客に施設をより楽しんでもらおうと音声ガイドも導入していて、日本語と2種類の中国語、英語に対応しています。
アニメを通して日本の文化を
ちびまる子ちゃんの日常や作者の資料館など、7つのシーンを音声で紹介。
アニメの世界観を感じることができます。
エスパルスドリームプラザ 荒木萌々子さん:
「こちらが教室になりまして」
スミスアナ:
「これはまる子ちゃんの教室ですか?」
エスパルスドリームプラザ 荒木萌々子さん:
「そうですね。3年4組の教室をイメージしております、海外の方はランドセルなどもご用意しておりますので、ちょっと珍しいといいますか、日本の文化を感じられる一つのエリアだと思っております」
台湾から個人旅行で来たというこちらの観光客も音声ガイドを利用していました。
台湾からの観光客 女性:
「春節の休暇で」
台湾からの観光客 男性:
「この音声ガイドはストーリーの詳細まで教えてくれるのでとてもいいですね」
インバウンド需要の本格的な回復を期待
また、欧米からの観光客に人気なのが館内にある「清水すしミュージアム」です。
こちらでは、英語の音声ガイドを用意。
明治時代の清水港周辺を再現したノスタルジックな雰囲気の中ですしの歴史や文化などについて学ぶことができます。
施設側は春節を弾みにしたインバウンド需要の本格的な回復を期待しています。
エスパルスドリームプラザ 大井一郎社長:
「海外の方がお見えになった時に優しい対応ができる仕組みはある程度作ってきたつもりですので、それをきっちりとこれからやっていくことになるかなと思います」
さらに、追い風となるニュースも。
3月に清水港への寄港が再開する予定の海外からのクルーズ船です。
エスパルスドリームプラザ 大井一郎社長:
「ものすごく楽しみにしています。やっぱり港町ですから外国客船が来る風景というのはとてもいい絵になりますからね。クルーズ船に乗っているお客様と、クルーズ船を見に来る県内のお客様と、それからクルーズに乗っているスタッフへの3つのカテゴリーがあって、これはどれが欠けてもうちにとってはあまりいいことはない。3つ合わせて効果がありますので、ぜひ期待するところだと思います」