「異常な性癖」ベテラン市議の発言が物議 本人は反省し発言の削除求める
柳川市議は「反省している」と話し、発言の削除を求めています。
関係者によりますと、自民党浜松所属の柳川樹一郎市議は2日、市議会の市民文教委員会で、中学校教師の男が男性のアパートに侵入したとして逮捕された事件に関し「異常な性癖だ。普通なら女性のアパートに侵入するのに」と発言したということです。
5日、取材に応じた柳川市議は…。
柳川樹一郎 浜松市議:
「例えが悪かったというふうに私は反省しています」
記者「性的少数者への…」
「そういう偏見とかはさらさら持っていません」
発言について「反省している」としたうえで、発言の意図について説明しました。
柳川樹一郎 浜松市議:
「教職員というのが、ストレスの中に、ストレスを抱えてたまって異常な行動をする者がいるよというふうなことを言わんがための例を出した。単なる住居侵入だったら女性のとことか、一般の不特定と言わんとすることが、たまたま『女性のアパート』となっちゃった」
議会事務局によりますと、委員会では一通り議事が終わったところで市教育委員会から先月末に教師が逮捕された事件について報告があり、その後意見を求められて挙手した柳川市議から今回の発言が出ました。
6日午前、委員長を通して柳川市議側から、不適切な発言を議事録から削除するよう依頼があったということです。
事務局は市議会の会議規則に則って、来週行われる委員会で取り消しの許可を取ることにしています。
今回の発言を受けて性的マイノリティ=LGBTの支援にも 力を入れている鈴木恵市議は…。
鈴木恵 浜松市議:
「浜松市はパートナーシップ宣誓制度も県に先駆けてやっていますし、人権条例も作ろうとしている市でありながら、こういう発言が出たのは本当に恥ずかしいことですね。やはり議会全体、社会全体が人権意識の向上と、性的指向に対しての理解を深めていくことをしていないといけないと思っています」
鈴木市議らは議会としての対応を求めていく方針です。
また、市内を中心に活動する性的少数者らの団体も、今週中に発言の意図を問うため柳川市議に対して公開質問状を提出することにしています。