「長い間の潜在的な意識がここに出てしまった」”異常な性癖”との不適切発言で柳川樹一郎浜松市議が謝罪会見…その本意とは?
「浜松市民はもとより、性的マイノリティの当事者の皆さんに対して、深く心よりおわび申し上げる次第でございます。申し訳ありませんでした」
自らの“不適切発言”をめぐり、8日謝罪会見を開いた謝罪会見を開いた柳川樹一郎市議。
当選9回の“重鎮”の脇を固めたのは会派の代表と幹事長です。
「異常な性癖だ。普通なら女性のアパートに侵入するのに」
事の発端は2日、市議会の市民文教委員会でのこの発言…。
自民党浜松 柳川樹一郎市議
「異常な性癖だ。普通なら女性のアパートに侵入するのに」
柳川市議は中学教師の男が男性のアパートに侵入した疑いで逮捕された事件をめぐり、「異常な性癖だ。普通なら女性のアパートに侵入する」と発言していました。
自民党浜松 柳川樹一郎市議:
「長い間の潜在的な意識がここに出てしまったというふうに深くおわび申し上げるところであります」
潜在的に差別的な意識を持っていた、ということなのでしょうか。
Q.長い間の潜在意識というのはどういう意識のこと?
自民党浜松 柳川樹一郎市議:
「私の人生観、今72歳になったところですが、そういうふうな中で当初の若い時代、まだまだLGBTQというようなことが時代の中にないときの思い、そういったことが潜在意識と理解しています」
性的少数者を差別するような意図はなかった
発言が問題視される中、この前の日曜、柳川市議の姿は新しい浜松市長候補の中野祐介氏の事務所開きにありました。
柳川市議は中野氏の選対本部長を務めています。
式典後、取材に応じた柳川市議は―
自民党浜松 柳川樹一郎市議:
「例えが悪かったと私は反省している」
Q性的少数者への…
自民党浜松 柳川樹一郎市議:
「そういう偏見はさらさら持っていない」
性的少数者を差別するような意図はなかったと釈明していました。
Q.差別とかそういう認識や思いは全くないという話があったかと思うが?
自民党浜松 柳川樹一郎市議:
「うちの自由民主党浜松でもLGBTに対し勉強会を行っております。私はそういった人たちのストレスを感じるような社会を作ってはいけないというようなことで今までやってきました」
Q.やってきた中でやはり出てしまったのはやはり潜在的意識があったということ?
自民党浜松 柳川樹一郎市議:
「はい」
自民党浜松 戸田誠会長:
「柳川議員が言ったように潜在的な意識がどこかに残っているとしたら、その潜在的意識をどうなくしていくかをやっていかなければならないと思っております」
「ご自身の人権感覚をアップデートしていただきたい」
8日午後、今回の不適切発言をめぐり、市内の性的少数者を中心に活動する複数の団体が自民党浜松の会派控室を訪ねて公開質問状を提出。
その後、会見を開きました。
浜松トランスジェンダー研究会 鈴木げん代表:
「性的指向が同姓に向こうが異性に向こうが、どちらかが異常とか正常とか、そういう問題ではありません。どういう方向性の性的指向を持っていても優劣があるわけではなくすべて平等です 柳川議員は性の多様性について正しく理解していただき、ご自身の人権感覚をアップデートしていただきたい」