トルコで発生したM7.8の巨大地震 トルコからの留学生に不安広がる…一方、募金活動など支援の輪も
「この地震は、私たちの力を超えているから、本当に私たちは不安とストレスを感じている」
巨大地震による死者はこれまでに3万6000人を超える…
現地時間の6日午前4時すぎ、トルコ南部のシリア国境近くで発生した、マグニチュード7.8の巨大地震。
甚大な被害が起きています。
地震発生から1週間あまり、これまでに死者は、シリアと合わせて3万6000人を超えています。
静岡県立大学に在籍している、トルコからの留学生は5人。
全員、家族の無事は確認できていますが、不安は尽きません。
トルコからの留学生 ブルジュ・オルチェルさん:
「(地震は)1600万人が住んでいる場所で起きたので、今みんな外で住まなければならない。寒い天気で家も無くなっちゃって、親戚も家族も亡くなった人も多いし、本当に心配している」
トルコからの留学生 エリフエキン・クランさん:
「私の家族は大丈夫だが、私の友達は地震の震源地にいたので、家族の人は死んだと聞いた 残念ながら。地震の後にまた地震がきて、かなりの被害があった。だからみんな心配している」
5人の中には、震源地のすぐ近く出身だという留学生も。
トルコからの留学生 ブケト・ブスラ・ゴンスオルさん:
「私の家族はいま地震のあった場所にいる。私たちの家は倒壊しなかったが、少しダメージを受けた。どこにもいく場所が無いのでみんな家にいる。いまは安全だが、また地震が起こったらどうなるかわからない」
ブケトさんの家族や友人は、地震のトラウマで、あまり話さなくなっているそうです。
同じ大学生は募金活動も
そんな中、5人は今、支援を求めて募金を呼び掛けています。
活動には、同じ学部の日本人学生も参加。
メンバーの一人、福島県相馬市出身の小野華奈南さん。
留学生たちとは同じ学部。さらに、同じ寮で生活していて、付き合いは家族同然です。
自身も小学生の時に東日本大震災で被災しました。
静岡県立大学3年 小野華奈南さん:
「思った以上の方に(募金活動は)届いているが、まだまだ関心を持てていない人。どうしても距離が遠いので全然関心を持ってもらえないと感じる瞬間もあって…」
トルコからの留学生 エブラヌル・グルトルコさん:
「華奈南ちゃんはいつも私たちと一緒に座って、ニュースを見る時も私たちのために泣いてくれてありがとうの気持ちがある。最初からいつも私たちのそばにいてくれたから」
募金活動は、今月いっぱい続け、全てトルコ大使館に渡すことにしています。