浜松市の新球場建設に向け、静岡県議会で議論 「屋根のあるドーム型」か「照明のない野外球場」に絞られるも事業費は最大約370億円…市民の反応は?
静岡県議会で浜松市の新野球場について議論
県議会:
「開会します」
14日午後、開会した静岡県議会2月定例会。
議題に上がるのが新野球場についてです。
県は、「ドーム型」など新野球場の構想を今回の県議会定例会に提案する方針です。
当初、県は、去年のうちに案を1つにまとめる方針を示していましたが、議論がまとまらず、今回の定例会まで持ち越されることとなりました。
林輝彦アナウンサー:
「県が新野球場の整備を計画しているのは浜松市西区のこの辺りの場所です。海からは直線距離でおよそ600メートルJR浜松駅からは10キロほど離れていて、浜松駅からここまで車でおよそ20分ほどかかります。すぐ近くには病院や水泳場があるんですが、周りは畑が広がっています」
新野球場の建設が予定されているのは、浜松市西区にある遠州灘海浜公園の篠原地区。
球場の夜間照明がアカウミガメに悪影響を与えるため、構造を「屋根のあるドーム型」か「照明のない野外球場」の2つの案に絞っていました。
気になるのはその事業費です。
事業費は最大約370億円
県によりますと、ドーム型の概算事業費はアマチュア団体が使用する1万3000人規模でおよそ290億円。
プロ野球が開催できる2万2000人規模でおよそ370億円にのぼると言われています。
さらに県が提示した1日の使用料は1万3000人規模でおよそ9万2000円。
通常の野外球場と比べ5倍以上になります。
財政負担や使用料が懸念される中、市民からは・・・
林輝彦アナウンサー:
「JR浜松駅前で新野球場建設計画について市民の皆さんに聞いてみると前向きに捉えている方が多いようです。」
浜松市民(70代):
「できるのはいいと思う。プロを呼んで活性化したほうがいい」
Q費用がかかっても?
「うん。やっぱりできた方がいい。何かないと活性化できない」
浜松市民(10代):
「スポーツ・施設が盛り上がれば市全体の活性化にはなると思う。(お金を)下手に他のことに使うよりかは環境に配慮して使うのはいいことだと思う」
浜松市内のスポーツ用品店からは・・・
岩崎スポーツ 岩崎琢鵄さん:
「野球場ができることはとてもいいことだと思うが、ちょっと遠いということと、動員できるか。だけど浜松球場も古いし(野球場)ができることはいいことだと思う。スポーツ用品店をやっているし。高校の野球部と付き合っているので、とてもいいことだというのがある反面、果たしてやっていけるのかなという心配もある」