スイーツ界で「天下統一」を…イメージは家康 静岡生まれの「新たなぴよりん」とは
実は「ぴよりん」、5月にも再び静岡に“遠足”に来ていました。午前8時から整理券が配布されましたが、1時間半ほどで配布終了。現在でもその人気ぶりは健在です。
焼津市民(5月23日):「名古屋に食べに行ったときにあまりにも並んでいたので、きょうは予測がつかなくて静岡で。とりあえず始発で来てみた」
これまで三島産のかぼちゃ味や抹茶味など、静岡ならではの食材を使ったオリジナルのぴよりんが展開されてきました。そしてここにきて、「新たなぴよりん」が静岡から誕生したんです!
販売初日となったのは藤井七冠が名人戦を制した記念すべき6月1日。会場となる静岡市の「ホテルアソシア静岡」を訪ねると、厨房ではシェフが「ぴよりんづくり」に励んでいました。
「ぴよりん」に命吹き込むのは「ぴよりんアイス」生みの親
ぴよりんに命を吹き込むのは、古田製菓料理長。実は古田さん、以前は名古屋マリオットアソシアホテルに務めていて、藤井聡太七冠が対局中に食べた「ぴよりんアイス」の生みの親でもあるんです。
ホテルアソシア静岡 古田信隆製菓料理長:「可愛い顔になるように」
ふわふわなムースに、トレードマークのくちばしとチョコできたつぶらな瞳をセット。そして、仕上げに頭に飾られたのは、いつもの鶏冠(とさか)ではなく…兜!
ホテルアソシア静岡 古田信隆製菓料理長:「家康公で静岡が盛り上がっているので、家康のぴよりんを作りましょうと」
その名も「うちっち家康ぴよりん」。徳川家康が愛用していた「大黒頭巾(だいこくずきん)」の兜をぴよりんに纏わせます。なんだか、いつもよりちょっぴり貫禄が。
また家康公が命名したとされる安倍川餅をイメージし、きなこのムースの中にあんこと求肥(ぎゅうひ)、煮詰めた「紅ほっぺ」を閉じ込めました。
ホテルアソシア静岡 古田信隆製菓料理長:「きなこと求肥とあんこだと、大きいスイーツにした時にまったりしすぎてしまっていたので、そこに紅ほっぺのコンフィチュールの酸味を合わせたところとてもいい仕上がりになった。見た目は可愛い、中身は本格派というコンセプト。」
販売初日から長蛇の列
中までこだわりが詰まった「家康ぴよりん」。販売初日から、この日を待ち望んだ県民の姿がありました。
静岡市民:「眺めてたくさん写真を撮ってから食べたいと思います」
Q.無事に持って帰れそう?
A.「ちゃんと持って帰れるように、(車の)シートにカゴをセットして帰る」
袋井市民:「ちょっと勇ましい感じで、でも可愛さもあっていい。新幹線と電車で帰る。頑張って慎重に行こうかなと」
ぴよりんは柔らかく崩れやすいことから、無事に持ち帰れるか挑戦する「ぴよりんチャレンジ」もSNSを中心に話題に。ただ、今回の「うちっち家康ぴよりん」は通常のぴよりんよりも崩れにくく、袋井までの長旅でも、無事に持って帰れたようです。
今回はイートインが用意され、セットのティーカップには「ぴよりん」の形をした砂糖が添えられていました。
「家康ぴよりん」は1日40個限定で40日間販売(販売期間 6/1~7/10)。実は、完全予約制で予約開始数日で完売になってしまったといいます。
びよりんグッズも
ただ、「ぴよりん」が気になる人に朗報も! ホテル内には特設のぴよりんグッズ販売コーナーが設置され、「ぴよりんシュガー」や、ぬいぐるみなど15種類のぴよりんグッズを誰でも買うことができるといいます。
ホテルアソシア静岡 古田信隆製菓料理長:「ありがたいことに、(予約)初日から1000件を超えるご注文をいただいて、静岡でも(ぴよりんが)浸透してきたのかなと嬉しく思っている」
Q.また静岡限定のぴよりんが販売される可能性は?
A.「私の一存で決められない部分もあるが、その話が持ち上がった時には前向きに取り組みたいと思っていますので、ご期待ください」
空前の徳川家康ブームに圧巻の活躍を見せる将棋の藤井七冠。そんな2人にゆかりのある「家康ぴよりん」が、静岡からスイーツ界の天下統一を果たすかもしれません。