迫るトラックドライバー不足…どうなる「食」の物流 スーパーやコンビニの対応は 静岡
スーパーでは…
ヒバリヤ 山岸達也さん:「配送のスケジュールを調節して、なるべく人件費が高いところの人員、高いところでの作業を減らすというところで、メーカーにもセンター着時間を調節していただく、店舗に着く時間も調節するというところで、なるべくコストが上がらないように工夫をしております」
この問題、実は私たちの生活にも影響する懸念が…。
ヒバリヤ 山岸達也さん:「今現状ですと、やはり商品本体の原価というので、いただいているケースがほとんど少なくて、そこの商品の原価プラス物流費をプラスしていただいているというケースがほとんどなので、やはり物流費が上がれば、必然的に私たちがもらう商品の納価も上がってしまうので、お客様への価格の転嫁というのが最低限起こってしまうのが懸念されます」
スーパーやコンビニなど、食品を取り扱う多くの企業では「物流センター」があって、そこに各メーカーから商品が納入されます。それを物流センターで仕分けて、最終的に各店舗に配送されていきます。
こちらのスーパーでは、物流センターに品物が到着した後、それをスーパーの開店までに運ぶのが基本的なスケジュールですが、現在、その工程を見直しているといいます。
ヒバリヤ 山岸達也さん:「物流費・人件費の高騰という中で、弊社としましては、やはり冷蔵食品、冷凍食品に限っては、開店前までに必ずつくようにというところで取り組みまして、それ以外の一般食品については、開店後でも構わないというところで、なるべくコストが上がらないように対策はしております」
コンビニでは…配送回数減らし対応
一方、コンビニ大手でも配送の見直しが進められています。国内の店舗数が3番目に多いローソンでは…。
ローソン ロジスティクス部 藤井洋志マネジャー
「今まで弁当やサンドイッチのようないわゆるチルド商品、低温の商品という風に呼んでるんですけども、これを1日だいたい3回配送させていただいておりました。今回、3回を2回に減らすという施策を行います」
ローソンでは配送を毎日、深夜・朝方・午後の3回行っています。これを深夜と朝方を一緒にすることで、午前と午後の1日2回にする方針です。
セブン?イレブンとファミリーマートは
一方、国内コンビニ最大手のセブン?イレブンでは、この秋から、全国の店舗(一部を除く)を対象に、カップ麺や菓子類、そして雑貨などの配送を1日遅らせることに。
おにぎりやサンドイッチなども、1日4回から3回の配送に減らす方針ですが、先行導入した店舗では現状、品切れなどの問題は起きていないということです。
ファミリーマートは、配送ルートを効率化するAI・人工知能のシステムを導入しています。
私たちの「食」に関わる物流の問題。生活への影響が避けられない状況が差し迫っています。