魚臭さが少なく寄生虫の心配がない…陸上養殖「三保松さば」販売へ 「三保サーモン」に続く静岡市の新たな名物に期待
銀色の輝きと、淡く色づくふっくらとした身。去年4月から、静岡市清水区三保で養殖が始まった新しいブランドさば「三保松さば」です。県内を中心に飲食店を展開する「なすびグループ」と連携し、一部店舗で販売されることとなりました。
笹村朱里アナウンサー:
「こちらの水槽で育てられているのは、三保松さば。施設の中もそうなのですが、水槽に顔を近づけても、特有の磯の香りはあまり感じません。そして、水槽の中を見てみますと水の透明度が高いので、魚の姿を見ることができます。」
こちらの養殖場ではおととし「三保サーモン」の養殖に成功。静岡市の新たな特産として注目を集めてきました。
日建リース工業 事業開発部 髙橋亮平係長:
「ここの地下海水は、プランクトンが一切ないので、魚臭さが極限まで少ない魚ができます。なので、刺身嫌いのお子さんとかが見学に来られて出すと、これは食べられるってパクパク食べたりするぐらい良い魚」
使用している三保の地下海水は、地層を通るなかで、ろ過されていて酸素がほとんどないという性質を持っています。その水を養殖に使うことで、「寄生虫の心配」がない魚が育つというわけです。その味は、料理人からも太鼓判を押されるほど。
なすびグループでのメニュー展開
総料理長:
「(違うのは)やはり食べた時、一番は。見た目はそんなに変わらない。脂があるが、この養殖の脂は臭みがない。」
この静岡の新しいブランドサバを使い、なすびグループの3店舗では、刺身の他にも「三保松さば」の強みを生かしたメニューの展開を始めました。
揚げ時間は10秒ほど、ほぼレアで仕上げた「瞬間揚げ ブルーレア」や、出汁をとった釜飯やしゃぶしゃぶなど、様々な味わい方が堪能できる「三保松さば」御膳」も。
サバの可能性を大きく広げた「三保松さば」。静岡の新たな名物として期待が高まります。