株式運用の億トレーダー「ビリー」と称し現金数億円をだまし取った疑いで奈良県の男を再逮捕

株式運用の億トレーダー「ビリー」と称し、現金数億円を集めた男が詐欺の疑いで県警に再逮捕されました。集めた金は競馬などに使ったとみられています。男の手口とはー?

 詐欺の疑いで再逮捕されたのは、奈良県生駒市の無職の男(32)です。

 警察によると、男はおととし8月横浜市の女性(62)に、株式運用するつもりがないにも関わらず、次のようなうそを言い、女性から現金200万円をだまし取った疑いが持たれています。

「銀行に預けるより利益が出せる。俺に任せてほしい。元本も保証する」

 男は無登録にも関わらず、SNS上で投資の助言をする「本気会」という会を立ち上げ、報酬を得ていた金融商品取引法違反容疑で逮捕されていました。

 男は時には自分のことを「ビリー」と称し、会員に「俺は億トレーダーだ。ばく大な利益を上げている」とアピールし、株式運用名目で現金を集めていたとみられています。

 これまでの警察の調べで、男は少なくとも50人から3億円を集めていて、最大で4000万円を振り込んだ会員もいるということです。

 男は警察の調べに対し「投資に運用するつもりはなかった。金は競馬や競輪オートレースに使った」と話しているということです。

 警察は静岡県内にも被害者がいるとみて、詳しく捜査しています。