静岡県議会 知事の給与返上問題、リニア新幹線工事問題など論戦始まる
静岡県議会は26日から各会派の代表質問が始まり、川勝知事の、いわゆる「コシヒカリ発言」を巡る給与返上問題について、質疑応答がありました。
おととし、選挙の応援演説で御殿場市について「あちらはコシヒカリしかない」などと発言し、県政史上初となる辞職勧告決議が可決された川勝知事。
県議会開会日、川勝知事はペナルティーとして自らに課したおよそ446万円の給与返上に必要な条例案を上程しました。
26日の県議会代表質問では自民改革会議の杉本好重議員が、知事が給与返上の意向を示したおととし11月から、1年半以上返上が実行されなかったことについて質しました。
杉本好重議員:
「議会側に理解をしてもらえる状況になかったため、条例案を提出しなかったなど、あたかも議会側に問題があったと、受け止めざるを得ない説明をされた。川勝知事、ご記憶におありですね」
川勝知事:
「当時、熟慮を重ねた結果、辞職を求められている状況下では、条例案を審議いただくことは、非常に難しいという思いに至ったためです」
杉本好重議員:
「どうしてそのように判断されたのか伺いたいと思います」
川勝知事:
「これは強い思い込みだったというふうに思っている。私が主観的な判断として、この案を出しても通らないよ、通らない。条例案を出しても意味がないというふうに」
川勝知事は、自らの「思い込み」から条例案の提出が遅れたと説明しました。
一方、県がJR東海にリニア新幹線工事で出た土の置き場の候補地の再検討を求めたのを、静岡市長が疑問視していることについて担当の森副知事は。
森貴志副知事:
「JR東海の計画を全て否定しているものではない。現時点では県専門部会への静岡市招へいについて具体的な計画はないが、県市相互の理解に向け、一層の連携を図ってまいります」