29人死傷観光バス横転事故 バスの運転手に禁錮2年6カ月の実刑判決

去年10月、静岡県小山町で観光バスが横転し、29人が死傷した事故の裁判で、当時運転していた男に禁錮2年6カ月の実刑判決が言い渡されました。

 判決によりますと埼玉県の会社員の被告(27)は去年10月、小山町の県道で、フットブレーキの使いすぎによりブレーキが利きにくくなり、観光バスを横転させ乗客ら29人を死傷させました。

26日の裁判で、地裁沼津支部の野澤晃一裁判官は「非常に危険な事態につながる運転上の注意事項を守らずに、事故を起こした過失の程度は重い」などとして、被告に禁錮2年6カ月の実刑判決を言い渡しました。

 また、最後に野澤裁判官が被告に対し「遺族や被害者家族の苦労は続く。誠実に被害者に向き合って対応していって下さい」などと述べました。