リニア新幹線国の有識者会議 国は最終的なまとめの段階へ 静岡県は「議論の積み残しがある」と引き続き意見書提出の構え

リニア新幹線工事の環境への影響を議論する国の有識者会議が開かれ、これまでの議論をまとめた報告書案が示されました。静岡県は「まだ議論の積み残しがある」として文書を出す考えです。

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リニア新幹線国の有識者会議 国は最終的なまとめの段階へ 静岡県は「議論の積み残しがある」と引き続き意見書提出の構え

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 国の有識者会議ではリニア工事が与える南アルプスの自然環境への影響について議論が交わされています。

 環境保全に関して13回目となる26日の会議では、これまでの議論をまとめた報告書案が初めて示されました。

 この中ではリニア工事による高山植物への影響や対策など論点ごとにまとめられています。

 また、今後に向けたJR東海への提言として、「保全措置やモニタリングなどを的確に行い、トンネル掘削に伴う環境への影響を最小化することが適切」。

 「関係機関と良好なコミュニケーションを図り、南アルプスの環境保全の様々な取り組みに積極的に貢献することが期待される」などと指摘されました。

JR東海 澤田尚夫執行役員:
「きょうも含めて議論を着実に進めて頂いているなと感じている。」

静岡県くらし・環境部 山田琢也部長代理:
「いくつかこれまで出た議論の中でまだ積み残しがあるなと。積み残しの部分も含めて県として意見を出させて頂くことになるのかな」

 国は今後、最終的なまとめに入る方針ですが、県は引き続き意見書を出すなどして議論を続けていく考えです。