全国初!大井川鉄道に鉄道災害調査隊が派遣され線路などの被災状況を確認 静岡・島田市
去年9月の台風15号の影響で、一部区間の運休が続く静岡県の大井川鉄道に、全国で初めて鉄道災害調査隊が派遣され、19日と20日線路などの被災状況の確認が行われました。
国の要請に基づき派遣される独立行政法人「鉄道・運輸機構」の鉄道災害調査隊は、被災した鉄道施設の復旧に向けた支援を行うものです。
19日は大井川鉄道の職員らと共に、島田市にある抜里駅から川根本町の塩郷駅までの10カ所で、斜面の崩落などで線路が土砂で埋まった状況などを確認しました。
また、20日は鉄道災害調査隊に加え、国や県、大井川鉄道が依頼した鉄道総合技術研究所の職員ら30人ほどで2日目の調査が行われました。
調査したのは川根本町にある下泉駅から千頭駅までの15カ所で、下泉駅上流部の大規模崩落現場などの状況を見て回りました。
大井川鉄道では一部区間の運休で、全国的に人気のあるSL「きかんしゃトーマス号」の運転が、新金谷駅から家山駅までの折り返し運転となっており、全線開通のメドは立っていません。
鉄道災害調査隊では今後、調査状況を精査し大井川鉄道の復旧計画についてアドバイスしていくということです。
鉄道・運輸機構 鉄道総合支援課 大中英次 課長:
「実際に見ますと広範囲に渡っているという状況も見てとれた。どういった形の復旧がいいのか、機構の目線で工事計画を提案した」