巴川流域5000軒が浸水…半世紀前の「七夕豪雨」並みだった去年の台風15号 対策協議会「堤防のかさ上げ」など提案 静岡市

 去年の台風15号の浸水被害を受け、静岡県は22日、被害の大きかった静岡市の巴川流域の治水対策協議会を開きました。

画像: 巴川流域の治水対策協議会

巴川流域の治水対策協議会

 協議会は1974年の七夕豪雨で甚大な被害を受けた静岡市の巴川流域について、水害の防止や軽減を目的に県と静岡市が設置しました。協議会は七夕豪雨以来と言われている去年の台風15号の被害を受け、およそ2年ぶりに開かれました。

 冒頭で台風15号による被害の概要について説明され、巴川流域でおよそ5000軒の家屋が浸水したことが分かりました。会議では堤防のかさ上げや雨水ポンプ場の整備など、浸水被害軽減のための強化案が示され、出席者からは
「麻機遊水地や大谷川放水路など既存の施設をもっと活用したらどうか」といった意見も聞かれました。

 協議会では、来年度以降、台風15号について詳細に検証するともに取り組みの具体化、細分化をすすめるとしています。