海に転落した車を水没から防ぎ運転手の命を救った5人を表彰

11月静岡県の下田港で乗用車が海に転落した事故で、素早い行動により人命救助に貢献したとして、クルーズ会社の社員5人が消防から表彰されました。

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海に転落した車を水没から防ぎ運転手の命を救った5人を表彰

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 表彰されたのは伊豆クルーズの飯田宏樹さんら社員5人です。

 消防によりますと、飯田さんは11月13日午前10時半ごろ東京都の男性が運転する乗用車が、下田港の桟橋から海に転落するのを目撃しました。

 車は岸壁からおよそ20メートル沖で3分の1が沈んだ状態で、飯田さんは上着だけを脱ぎ、船の係留ロープを持って海に飛び込みました。

 そして、車の後輪シャフトにロープを結び、他の4人と共に岸壁までたぐりよせて、消防隊が到着するまで水没を防ぎました。

海に飛び込み車にロープを繋いだ社員の飯田宏樹さん:
「15、6年前にも同じような事案がありましてですね、その時は車がすぐに沈んでしまって僕も飛び込んだんですが何も出来なくてですね。次になった場合は、ロープを持って飛び込んで車軸に掛けるのが一番早いかなと思ってまして、イメージトレーニングじゃないですが、そういう形で心掛けていました」

 男性は救出時心肺停止状態でしたが、救急搬送途中に自発呼吸ができるようになり、12月2日に退院したということです。