炭火の煙が引き出す「富士山御殿どり」のうまみ 島田市「食彩酒房 とりひち」

 炭火の上で焼かれる串から脂が落ち、立ち上る煙が鶏肉を包む。島田市竹下、大井川鐵道・合格駅から歩いて数分の「食彩酒房 とりひち」で、看板を背負うのが炭火仕上げの串焼きだ。使うのは、御殿場から取り寄せる「富士山御殿どり」。店では鶏を1羽で仕入れ、自らさばいている。一般的な若鶏より飼育日数が長く、弾力がありながら、焼いても硬くなりすぎないのが特徴だという。子どもから年配の人まで食べやすく、家族で同じ皿を囲める串焼きに仕上がっている。2020年にオープンした店には、若い人からおじいちゃん、おばあちゃんまで幅広い世代が足を運ぶ。

串焼き盛り合わせ(5本1375円~)
串焼き盛り合わせ(5本1375円~)

 串焼きの「もも」は、噛んだときの力強い弾力と、そこからあふれるうまみが持ち味。「ねぎま」には、むね肉を使用している。さっぱりとした肉質に、焼いたネギの香ばしさが重なる。レバーも御殿どりならではの一本。長い飼育期間によって肝に脂がのり、甘みを感じられるという。部位ごとに異なる鶏の魅力を、炭火の香りとともに楽しめる。

弾力のあるもも肉の串焼き
弾力のあるもも肉の串焼き

 創作料理からは「鶏のスンドゥブ」。表面を焼いた若鶏に、絹ごし豆腐、ネギ、ニンニク、キムチなどを合わせ、カツオと昆布のだしで煮込む。唐辛子は2種類。赤い見た目ながら、辛さは強すぎず、ジューシーな若鶏とピリ辛のスープが食欲を誘う。締めには、ごはんとチーズを加えてリゾット風に。客からの「お米とチーズを入れてほしい」という声をきっかけに生まれた食べ方で、とろみとコクが辛みに重なる。

鶏のスンドゥブ(880円)
鶏のスンドゥブ(880円)

 定番の「出汁巻き玉子」も、鶏料理店らしい一品だ。卵3個に対して、だしは90cc。ふわふわの玉子を口に運ぶと、だしのうまみが広がる。串焼きやスンドゥブとは違う、やさしい味わいで鶏料理の合間をつないでくれる。

出汁巻き玉子(605円)
出汁巻き玉子(605円)

 ランチで提供するのは、若鶏の唐揚げと豆腐を使った揚げ出し。どちらもカラッと揚げた後、カツオと昆布をベースにした濃いめのだしに浸す。唐揚げと豆腐に味が染み、ごはんが進む仕立てだ。

ランチメニューも満足できること間違いなし
ランチメニューも満足できること間違いなし

 炭火の串、熱々の鍋、だしを生かした玉子と揚げ出し。形を変えながら鶏のおいしさを見せる、気さくに立ち寄れる鶏料理専門店だ。

炭火の煙が引き出す「富士山御殿どり」のうまみ 島田市「食彩酒房 とりひち」

食彩酒房 とりひち
住所:島田市竹下409-1
電話番号:0547-74-1571
定休日:木曜日 / ※月に1回水曜休み
営業時間:ランチ(月~水曜日)11:00-14:00 L.O.13:30 / ディナー 17:00-22:30 / フードL.O.21:30 / ドリンクL.O.22:00
Pあり