静岡・熱海市土石流災害 盛り土固化材の影響で被害甚大化か

静岡県は、今回の土石流で現在も堆積している土砂が、住民に健康被害を与えないか確認するため、土壌調査を行いました。

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静岡・熱海市土石流災害 盛り土固化材の影響で被害甚大か

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調査では、起点とされる盛り土付近5カ所と住宅街のある中流部と下流部4カ所のあわせて9カ所で土を採取し、このうち5カ所で土壌汚染対策法の基準値を超える「ふっ素及びその化合物」が検出されました。
(盛り土付近0.9mg/L 中下流部1.4~1.6mg/L 基準値0.8mg/L)
県は盛り土の形状を整えるために、業者が使用した固化材の影響で、ふっ素の量が多くなったとみています。

静岡県 難波副知事:「固化材が入っていたことが、逆に言うと、災害を大きくした可能性があると思っている。固化材が入っていた分、(盛り土が)安定化されているので、それによって、(盛り土)全体として落ちることが起きた可能性がある」

県は検出されたふっ素の量、は健康被害が出る水準ではないとしています。撤去した土砂は、熱海市内の処理所で一時的に保管し、県外の最終処分場に運ばれる予定です。