被災者が「今回の被害は人災だ」と訴え あすで1か月 静岡・熱海市土石流災害

静岡県熱海市の土石流災害からあす3日で1か月。被災した住民らがきょう2日、会見を開き、土石流の起点とみられる部分の盛り土の管理が不十分だったと、県や市の対応を批判しました。

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午前、熱海市内で被災者らおよそ10人が集まり、土石流の起点とみられる上流部の盛り土について、以前から管理不足を指摘していたにもかかわらず、対応や住民への説明が不十分だったとして「今回の被害は人災だ」と訴えました。

被災した男性:「なぜここまで、あそこはいろいろな物入っているといってきた。それを黙認してきた県と市、憤りを感じます。もっと早く(対応、すれば)人災は起きなかった。なんで止められなかったのか」

盛り土をめぐっては、静岡県が2つの調査チームを設置し、行政手続きの経緯や崩落のメカニズムなどを詳しく調べています。熱海市の土石流災害は、あすで発生から1か月となり、これまでに22人が死亡、いまだ5人が行方不明で捜索が続いているほか、今も300人あまりが避難生活を余儀なくされています。