熱海土石流災害「第三者委員会の検証は十分とはいえない」とする報告書を提出 静岡県議会特別委員会
熱海市土石流災害の静岡県の対応について検証する静岡県議会の特別委員会が「第三者委による検証は十分とはいえない」という内容の報告書を議長に提出しました。
報告書は14日午前特別委員会の竹内良訓委員長から薮田宏行県議会議長手渡されました。
盛り土の行政対応をめぐっては静岡県の第三者委員会が検証を行い、報告書を提出しています。
特別委員会はこの報告書について、盛り土に対応する法令の運用をきちんと検証していたかなど、県の行政対応について調べてきました。
報告書では「県はそれぞれが所管する法令等で、できるかぎりの対応をしていたのかという観点から、検証は十分とはいえない」と指摘。
「再発を防止するために公正・中立な立場から改めて再検証が行われるべき」と結論付けました。
また報告書では行政記録のあり方や、復興に向けた被災者支援策についても提言されています。
竹内良訓委員長:
「県当局がこの悲惨な災害に向けて、最大限の努力をしてきたかということを検証できて本当によかった。同時に今なお被災で苦しんでいる熱海のみなさまがたに少しでもお役に立てるような検証がまとまったと自負している」