流木やがれきが漂着する恐れ…土石流災害の静岡・熱海市 3カ所の海水浴場の海開き中止に
この状態を受け、本格的なシーズンを迎えた海水浴場では…。
須藤誠人アナウンサー(18日)
「熱海サンビーチです。朝から強い日差しが照りつけている為、水遊びを楽しんでいる人たちがいます。ただ、伊豆山地区の土石流の影響で今年は海水浴場が中止となり、沖合までの遊泳を禁止としています」
熱海市は土石流の影響により、熱海サンビーチなど市内3カ所の海水浴場について、今年の海開きを中止しました。当初は去年に引き続き、新型コロナ対策を徹底する形で今年も開設する予定でした。海水浴場が開設されず、更衣室やコインロッカーは設置されませんが、一方で砂浜への立ち入りは禁止されておらず、監視員も配置され水難事故に備えています。
「現状では危険」
遊泳については海を確認し可能かどうか判断していますが、ただ、流木等が毎日観測されているため、熱海市は「現状では危険なので泳がないでほしい」としています。
アナウンス
「本日 砂浜へ沖合から流木やがれきが漂着・流入する恐れがあり、危険なため、皆様の安全を考慮し、遊泳は禁止しております」
伊東市民(60代)
「放送が流れていて、そういうのを聞いて、ちゃんとしているんだなと逆に安心しました。知らずに入っちゃうよりはそういう下でみんなに安心を与えている。」
神奈川県民(40代)
「海水浴を目当てに来たんですけど、ホームページを見たら、出来ないということだったが、少し足を入れるくらいならと来た」
神奈川県民(小学2年)
Q.きょうは海に入りたかった?
A.(うなずく) 残念…
神奈川県民(40代)
「海に少しでも入れれば、楽しい思い出になると思う」
市長「お越しくださいとは、なかなか言えない」
旅館や飲食店など観光に携わる人々も多い熱海市で、海開きをしないことは苦渋の決断でした。
熱海市 斉藤栄市長(17日)
「率直に申し上げて、市として今ぜひ熱海にお越しくださいとはなかなか言えません。まずは行方不明者の捜索に全力を挙げると。一方で、一定程度、市は受け入れる準備はあるので そういったところをご理解いただき、お越しいただける方はお迎えさせていただくと。ちょっとうまい答えがなかなか見つからないが、そう考えている。」