【新型コロナ】予約率4%でガラガラの静岡市大規模接種会場 モデルナ製敬遠か 伊東市会場はほぼ満杯 自治体ごと開始時期により地域差も
須藤誠人アナウンサー:「県がおととい開設した大規模接種会場です。一日340人分の予約枠がありますが、現在それはほとんど埋まっていないような状況です」
県が3回目接種の前倒しのため、静岡市に開設した大規模接種会場。しかし、2日は混み合う様子はまったく見られませんでした。それもそのはず、1日最大340人分の枠で今週1週間の予約率はわずか4%。来週に至っては、たった1%しか予約が埋まっていないのです。
県新型コロナ対策課
大路修平班長:「県の大規模接種会場は市町が設ける会場の補完的な会場として運営しているもの。現段階で市町の会場でも混乱なく、予約についてもスムーズに入っているが、そちらもまだ会場に空きがあるという状況なので、県の会場に人があまり流れて来ないのも致し方ないとは考えている」
モデルナ製のワクチンを使用していることも、予約低調の一因とみられています。2回目まではファイザー製ワクチンを打った人の割合が高く、その人たちが3回目でモデルナ製を打つのを敬遠している可能性があるのです。
利用者は多くないものの、県の大規模接種会場にもきょう接種に訪れた人がいました。
静岡市民(96歳・2回目までファイザー製):「安心だね、やっぱり。安心します」
Q.どこのワクチンかは気にしなかった?
「気にしない。あんまり私そういうこと気にしないです」
沼津市民(70代・2回目までファイザー製):「(沼津で)3回目を14日に予約したんですけど。今あちこちではやっていますから、早くした方がいいってことで、探してここが空いているってことで来ました。とにかく早く打ちたかったんですよ、年だから、それで決めました」
県内でも去年12月から医療従事者を皮切りに進められている3回目のワクチン接種。静岡県全体の3回目接種率は、おととい時点で2.9%となっています。一般の高齢者を対象にした接種が本格化するのは今月からということもあって、打ちたくてもまだ接種が始まっていない自治体もあるのです。
こうした地域差が県の大規模接種会場の予約にも影響しているのかもしれません。
静岡市で予約が低調な一方、来週8日に開設される伊東市の「健康福祉センター」では
市の接種が始まっていないこともあってか、1週間の予約がほぼ埋まっています。
県新型コロナ対策課
大路修平班長:「接種券の発送が前倒しできるところは前倒しするようにお願いしますということで、私どもから市町にお願いをしているところです。ワクチンの種類を選ばずに打っていただくということがより重要だと思っているので、早めに打っていただきたいと思っている」