「レベル3に引き上げを」 感染拡大受け静岡県の専門家会議で一致 医療現場のひっ迫を懸念

感染拡大が続く中、きのう開かれた静岡県の専門家会議では県内の現状について、国の評価レベルで現在の「2」から「3」に引き上げるべきだという意見で一致しました。県は対応を検討します。

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「レベル3に引き上げを」 感染拡大受け静岡県の専門家会議で一致 医療現場のひっ迫を懸念

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 1日夜、県の専門家会議が開かれ、現在国の評価レベル2とされている感染状況の引き上げについて議論されました。専門家の意見は「対策を強化すべき」と位置付けられている、レベル3への引き上げで一致しました。県内の医療現場を取り巻く状況は想像以上に深刻なようです。

静岡県健康福祉部 
後藤幹生参事:「コロナの病床を今500床台確保していただいていますが、これ以上増やすことができないという意見が大勢を占めました。このままだと医療が崩壊してしまう。それはコロナ受け入れ病院だけでなく、一般の様々な急性疾患を治療していただいている医療全体です」

 県によりますと、県内の新型コロナ受け入れ病院の76%で、すでに一般病床の稼働率が80%を超えています。静岡県の感染状況がレベル3となれば、緊急事態宣言の要請も視野に入ります。
 一方で、現在まん延防止措置の対象となっている34の都道府県を見ても、レベル3は沖縄県しかなく沖縄では病床使用率が一般・重症のいずれも60%以上と、静岡と状況は異なります。静岡県においても医療の機能不全が迫っているとすれば、緊急事態宣言を要請することもあり得るのでしょうか。

Q:「レベル3に上げるべきという意見であって、緊急事態宣言を出すべきという意見ではない?」

県健康福祉部 
後藤幹生参事:「一番今のオミクロンの株に対して有効であるかっていうのは、まだ今回議論されていないので、緊急事態宣言をどうするかという議論まで進めば、また新たに専門家会議にうかがって措置の内容で有効なものをご意見をいただくことになると思います。県民の皆様におかれましては、まず3回接種をされていない方に関してましては、3回接種を極力早く予約ができる範囲で打っていただきたい」