アメリカ軍キャンプ富士で46人が感染…情報提供なくオミクロン株の有無も不明 防衛省に問い合わせもわからず 静岡・御殿場市
キャンプ富士では、12月29日に海兵隊員9人と富士保健所管内に住む日本人従業員1人の感染が明らかにされていましたが、4日に31人、5日にも5人の感染が発表されました。
日本側が検査できず…対策の徹底を申し入れ
アメリカ軍の軍人・軍属への検査は日本で実施することができず、アメリカ軍が公表していないことから、基地内での感染がオミクロン株によるものかどうかはわかっていません。
対応に苦慮しているのが地元・御殿場市です。
御殿場市の担当者は「キャンプ富士から情報提供がなく、オミクロン株の感染者が含まれているのかも分からない。詳細を確認するために防衛省にも問い合わせたが、分からなかった。このまま感染が拡大していけば追加で何らかの対応を取らないといけない」と話します。
12月31日、御殿場市や地権者団体などは連名で、キャンプ富士の司令官と防衛省に対して、外出禁止を含む対策の徹底を申し入れています。
近くの飲食店「軍人だらけだったが、パタッと…」
キャンプ富士から200メートルほどしか離れておらず、居酒屋が立ち並ぶ御殿場駅に向かう通りに面した飲食店に話を聞いてみると…。
「ミリタリーバーBush」 武若雅哉店長:「自治体からの連名での要請があった日、報道で知ってからその日以降、私は見ていないです。2日3日前くらいですか」
「日中であったり夜間であったり、4~5人で歩いていたグループが歩いていない。少なくとも私の店の前は歩いていない状態なので、そこはガラッと変わった印象です」
バスや徒歩で御殿場駅方面へ向かう姿が毎日のように見られたそうですが、数日前から見ていないと話します。
アメリカ軍関係者もよく訪れるという駅近くのバーで話を聞くことができました。
「SRaSH」渡辺裕之オーナー:「12月頭くらいまで3カ月間ぐらいはかなり米軍が遊びに来てくれていました。多い時は週5くらい、もう米軍だらけでした」
12月中旬ごろから来店がパタッと止まった理由について、以前、キャンプ富士内で働いた経験もあるというオーナーは対策強化の申し入れとは別の理由があると推測します。
「SRaSH」渡辺裕之オーナー:「トレーニング(訓練)をしに来ている人たちが来ていて、短期間とか。その来ている時はけっこう遊びに来てくれて、その人たちが帰っちゃうと、もう米軍さん誰もいない、みたいな」
Q.常駐している方がここに普段来ることは?
A.「少ないと思われます」
「SRaSH」渡辺裕之オーナー:「オミクロン株の感染力はすごく強そうなので、こういう商売をしている側も意識的に注意しなければいけないとは思っているが、商売の死活問題なので、お客様として来店している方に帰れ、とは言えないので楽しんでもらいたいというのが本音です」