静岡市中央卸売市場で活況の初取引 マグロは去年よりも高値 野菜は値上がりと値下がりの明暗
静岡市の中央卸売市場では5日朝、初競りが行われ、本マグロの価格が去年より値を上げました。新型コロナも様々な影響が続いています。
午前5時から静岡市葵区の中央卸売市場で行われた初競り。水産物の部門ではおよそ100人の仲買人らが参加しマグロやアジなどを次々と競り落としていきました。
このうち、宮城県産の72キロの本マグロ一本には28万8000円の最高値が付き、去年と比べて1キロあたり900円の高値となりました。
マグロの卸売業者:「コロナが収まってきて飲食店が復活してきたのが一番大きい。漁獲量は少ないですよ。コロナの影響で外国船が出港していないのが一番の要因」
マグロを買った仲買人:「飲食関係が元気になったからいいんじゃないですかね。去年よりかはいいですよ」
きょう競り落とされた本マグロは、静岡市内の寿司店で提供されるということです。また青果物の部門では駿河区久能でとれた石垣いちごの「章姫」が並びました。
静岡市中央卸売市場 役員
原 寿克さん:「(イチゴの)今現在は一番荷と二番荷の出荷の谷間ということで若干少ない。1割から2割くらい高い」
イチゴは昨年末の出荷数が多かったことから、現在は市場に出回る量が減っていて、少し値上がりしたものの、価格は徐々に安定していくということです。
中央卸売市場によりますと、ジャガイモやタマネギは出荷数が少ないことから、去年の倍以上の値上がり。一方、ハクサイやダイコンなどの野菜は3年連続で値下がりする両極端な価格推移となっています。