13.8%が「BA.2」…割合増加も「主に浜松市周辺。東部はほとんどいない」 『まん延防止措置』は21日で解除の可能性高く

 新規感染者の減少とともに、県内の医療体制も緩和に向かっています。静岡県全体の病床使用率は13日の時点で32.1%、重症病床で11.3%となりました。ただ、コロナ病床ではひっ迫が解消されつつあっても、一般医療への負担は高いままです。

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静岡県健康福祉部 後藤幹生参事:「県内の感染者を受け入れている病院の一般病床、一般医療のひっ迫状況ですが、やはり3月に入っても90%以上一般病床を使用している病院が3割程度ありまして、80%台使用している病院も合わせると、7割から8割弱のところが混み合っているという状況が続いております」

13.8%が「BA.2」…前週より6ポイント増 主に西部

 また、気がかりなのがオミクロン株の亜種「BA.2」の広がりです。現在主流の「BA.1」よりも感染力が強いとされ、今後国内でも置き換わりが進めば、感染の再拡大につながる恐れも指摘されています。

画像: 13.8%が「BA.2」…前週より6ポイント増 主に西部

 県内では今月10日までの1週間で167人の検体を調べた結果、13.8%が「BA.2」であることが判明。前の週より6ポイント多く、その割合は増加傾向にあるのです。

静岡県健康福祉部 後藤幹生参事:「来週あたりには20%ぐらいいくのかなという感じもしています。主に浜松の地域や西部の方、西部から中部ぐらいまでで見つかっているといった状況だと思います。東部ではほとんど見つかっていないと思います。現状では、ですが」

 とはいえ、「BA.2」への置き換わりによって直ちに感染の再拡大が起こるかについては専門家の間でも意見が割れています。

 いくつかの懸念は残りますが、県内の感染状況は緩やかな減少が続いています。最近では患者1人が何人にうつすかを表す実効再生産数も1を割ることが増えました。

『まん延防止措置』は21日が期限 県担当者「この状況が続けば解除できそう」

 こうした中、次の3連休に期限を迎えるまん延防止措置について、県は今週半ばにも判断を固める方針です。現状の感染状況を踏まえれば、期限通りの解除が基本線と言えそうです。

画像: 『まん延防止措置』は21日が期限 県担当者「この状況が続けば解除できそう」

静岡県危機管理部 杉山隆通危機報道官:「この状況がしばらく続けば、まん延防止等重点措置は21日までで解除できる可能性が高くなってきたと考えております」

Q.病床使用率は30%台が続いているが、これはどう見ているか

A.「今、着実に減少していますので、この状況が続けば、仮に感染者の数がまだ1日当たり1000人を超える日もありますけれども、新規感染者数が仮に1000人を超えていたとしても、解除できる可能性が高いと思います」

静岡県健康福祉部 後藤幹生参事:「まん延防止が解除される、されないということよりも、現状では3月の連休、3連休や春休みですね。人流がまた多くなってしまうと、必ずまた飲食等の機会を発端に若い人から感染が再度始まるというのは何度も痛い目にあってきていますので、そこが一番心配されるところですので、そこをしっかり防ぐ」

感染状況の改善は3回目接種が進んだからか

 先月27日から始まったまん延防止措置の期限まであと1週間。県は今月上旬以降の感染状況の改善について、高齢者への3回目接種が進んだことを要因の一つとしています。

画像: 感染状況の改善は3回目接種が進んだからか

静岡県健康福祉部 後藤幹生参事
「現在入院されている患者の80%は65歳以上の高齢者という状況になっていますので、入院患者が減ってきた、あるいは高齢の感染者が減ってきた最大の原因はワクチンの3回目接種の接種率が上がってきたことであると考えています。70歳以上の感染者は減っていて、約半分に減っているんですけれども、高齢者のワクチン接種が3割、4割を超えたぐらいから感染者が減ってきていると。それ以下の年齢ではそれほど減っていない。 (高齢者の)5割減と(それ以下の)2割減でワクチンの効果があると考えています」