「まん延防止措置」は再延長したが… 初めての週末、観光地には旅館は満室、商店街には多くの観光客が 静岡・熱海市
木村秀平ディレクター(JR熱海駅前 12日):「まん延防止措置の再延長後、初めての週末を迎えた熱海市。熱海駅前の商店街には多くの観光客の姿が見られ、特に若い方の姿が目立っています」
多くの観光客が…
静岡県屈指の観光地・熱海には、この週末も多くの観光客の姿が…。まん延防止措置は再延長となりましたが、にぎわいを見せていました。
商店街にある飲食店の多くで食事待ちの列ができ、名物の一つ、熱海プリンを買い求める人たちも長い行列に。
熱海への観光客は首都圏からが8割を占めるということもあって、この日も首都圏を中心に県外客の姿が多く見られました。
Q.きょうはどこから来た?
埼玉県からの観光客 10代:「埼玉です。高校卒業してその卒業旅行で。いま海外行けないので、近場でいいところないかなと思って熱海にした。(感染への)怖さはあるので、アルコール消毒を持ち歩いたり、そういうことには気をつかっていた」
東京からの観光客 40代:「こんなにいるんですね、人が。びっくりした。結構閑散としているのを見ていたので、以前テレビで。だから皆さん出てきているんだという感想。旅行ぐらいは行きたい。普段どうしても我慢の生活だから」
Q.静岡はまん延防止措置が再延長されているが、旅行するにあたっての怖さなどは?
東京と埼玉からの観光客 30代と20代:「なので、(泊まる施設は)旅館でそのまま食事ができたり、あまり外に行かなくていいようなところを探した。露天風呂があって、個室の食事があって、リーズナブルかつ、そういうところで、半々ぐらいで探した」
商店街「客足は増える一方…平和な日常が戻ってきたと少し感じる」
まるで、コロナ禍となる前の混雑具合にもみえる熱海。商店街に店を構える和菓子店でも、客足の増加を実感していました。
和菓子店店員:「客足は増える一方という感じ。感染のリスクもあるし、簡単には言えないが、やはり平和な日常が戻ってきているんだというのは少し感じる」
こちらの店は去年12月にオープンし、店内のイートインスペースはまだ改装中。現在は持ち帰り用のまんじゅうやお団子を販売しています。
オープンしてから落ち込んでいた客足もここに来て回復していて、店はまん延防止措置解除後の集客に期待感を強めています。
和菓子店店員:「イートインスペースもこれからできて、今、店頭だけの販売だけでもおまんじゅうやお団子を美味しいと言ってくださる方がいるので、まん延防止措置が明けたらお店も開けれるようにお客さんもいっぱい来てくれるようにと考えている。(措置解除に)期待しまくりです。たくさん笑顔で若い方も色んな方が来てくれるとうれしい」
旅館は「満室」…
一足早く観光需要の回復を実感していたのが市内の宿泊施設です。
旅館の代表:「これが弊店の予約状況だが、きょう(土曜日)だと在庫ゼロ、満室で、右側が予約になっている。きょうとあす(土日)は部屋がもう無い。月曜日は3部屋空いていると。来週末も満室になっているというのが現状」
こちらの宿ではまん延防止措置が再延長された影響はほとんどなく、この週末も満室に。現在はコロナ禍前と同じぐらいの稼働率になっているそうです。
宿からはこれまで感染対策に力を入れてきた努力がようやく実を結んだと喜びの声が―
旅館の代表:「市内の各旅館もそうだが、感染防止に努めてきたので、旅館でクラスターが起きたとか感染が広がったということはまだ一回もない。逆に言うと、旅館は安心だと。お客様が他のとこに行けない分だけ旅館に来てくれるのかなという気はしている」
ウィズコロナを見越して会議室だった1フロアに個室の食事スペースを12部屋設置。まん延防止措置の解除後に向けて施設の改修も進めています。
政府の観光促進事業「GoToトラベル」をめぐって岸田総理は「適切な時期に再開できるよう準備は進めたい」としていて、さらなる追い風を期待します。
旅館の代表:「この状況でも、旅館で安心して楽しんでいただけるような宿づくりを宿がやらなければいけないということで、この2年間設備投資をかなりしたのでその成果が出ているのかなと思っている。限られた条件もあるが、その中で有意義な時間を過ごしていただきたい。静かにリフレッシュして帰っていただいて、日々元気に過ごしていただきたいなと思う」