「協力したいが現状パンク状態」 自宅療養者を直接医師がサポート…対象拡大に医師からは不安の声も

 自宅療養者の支援について、1日夜、静岡市の医師会は急きょ現場の医師らを対象に説明会を開催。およそ190人がオンラインで参加しました。

画像: 「協力したいが現状パンク状態」 自宅療養者を直接医師がサポート…対象拡大に医師からは不安の声も

対象を重症化の恐れがある患者から全自宅療養者に拡大へ

 静岡市では、自宅療養者に対して、保健所を仲介せず、医師が直接電話で容体の変化などを確認する独自のサポート事業を始めていて、「静岡市方式」と呼ばれています。

 これまでは重症化の恐れのある自宅療養者などが対象でしたが、今後は、市内全ての自宅療養者に対象が拡大されます。

説明会では不安の声も

 しかし、市内の自宅療養者は現在1200人以上に上ります。協力を求められた医師からはこんな声も…。

参加した医師:「発熱外来しているが、発熱外来で陽性と出たら全てドクターフォローしないといけないのか」

静岡市静岡医師会 福地康紀会長
「全員必ずやらなくてはいけないわけではない。できる範囲で少しでも多くの方をやるという形でやっていただければ。必ず全てだとあっという間にパンクする」

参加した医師:「協力はしたいと思うし、ワクチンもやっているが、現状パンク状態なので申し訳ないが、うちは全てドクターフォローはできないがよろしいでしょうか」

静岡市静岡医師会 福地康紀会長:「できる範囲でお願いしますということなので、出来ない場合は仕方ない」

 これ以上の感染拡大を食い止め、命を守るため、医師会全体で取り組むとしています。

静岡市静岡医師会 福地康紀会長:「病診連携で、オール静岡で連携してシステムを構築してやっています」

 医療のひっ迫を防ぐために、重要なポイントとなるのが、人流の抑制と職場での対策です。