地域の中核病院でクラスター 患者「感染対策していた印象」「自分で対策するしかない」 静岡市・静岡済生会病院
林輝彦アナウンサー:「静岡市街地にある地域の中核病院、静岡済生会病院できのう看護師5人の感染が確認されクラスターとなりました。きょう新たに12人の感染者が確認され、これでクラスターに関連する感染者は17人となりました。病院側としてはPCR検査を進めたり、濃厚接触者を特定したり、感染したエリアは封鎖したりするなど感染が広がらない対策は、しっかりと行っているんですが病院でクラスターが起きてしまったことで、利用者からは不安の声があるようです」
きのう、感染者集団=クラスターが明らかになった静岡市の静岡済生会総合病院。重症、重篤の救急患者にも対応する基幹病院で、救急救命センターでは24時間、365日体制で患者を受けいれています。 静岡市によりますと、感染は病院の特定のフロアに限られていることから、そこを隔離した上で、他の医療体制を維持しているということです。けさも多くの人が病院を利用していましたが、不安の声が聞かれました。
病院を利用 30代静岡市民:「感染症対策はされているという印象はあった。もちろん不安です。感染した方の情報が全然出ない印象があるので、気をつけようがないが、(自分で)マスクして、手洗いして、アルコール消毒をするしか対策がないという感じなので、不安ですね」
病院を利用 20代静岡市民:「テレビを見て、『ホントに?』と思ったんですけど、いろいろ予定もあって、仕事もあって、予定通りに来ることにしたものの、ちょっと『うーん』と悩みながら…」
林アナ 院内の様子はどうでしたか? 普段と変わったところ
病院を利用 20代静岡市民:「特になかった。最初に入るときに検温があったくらいですね。(看護師たちが)頑張ってくれている中、感染者になってしまって、さらにいろんな風評被害も最近多いじゃないですか。自分は何もできないなということもあって、心苦しいといつも思います」
関連する感染者が17人まで増えた基幹病院でのクラスター。病院の関係者や患者はもちろん、今後、地域の医療体制への影響も懸念されます。