ボージョレ・ヌーボー解禁 今年の乾杯は「リモート」で…事前に飲まないよう注意も 静岡市
中野結香アナウンサー
「毎年多くの人で賑わう、ボージョレ・ヌーボー解禁日。今年はお客さんの姿はなく、店内は静まりかえっています」
この店では例年、100人を超える人たちで、その時を祝っていました。
ヴィノスやまざき 新静岡セノバ店 石井智也店長:「まさかこんなことになるとは、ということで、非常に寂しい気持ちでいっぱい。お客様には、ご自宅ではあるんですけれども、リモートでたくさんの人と一緒に幸せな時間を共有していただければと思っている」
今年はリモートで
大人数で集まれなくても、特別な時間を一緒に迎えたい。今年はリモートでの開催を決めました。解禁まで1時間となった昨夜11時。静岡市内に住む近藤雄介さんは、10年ほど前から毎年、店に集まってグラスを交わしていました。
近藤雄介さん
「会場で多くの人と一緒に乾杯するという雰囲気ですね、今年はこうだねって言えるものがないのは、少し寂しさはあるが、つまみをつまみながら、マイペースで準備が出来るので、そのあたりは気楽でいいなと」
目の前にある1本は、乾杯用に店から自宅に届けてもらったものです。 近藤さん:「待ち遠しいです。待ち遠しいです」
参加者へ送られてくるメールには、こんな注意書きが…。
「事前にボージョレ・ヌーボー2020を飲酒しない旨を同意した上で参加をする」
今年の味を確かめたい気持ちを抑えながら、30分じっと待ちます。そして。
解禁!
オンラインで乾杯
近藤さん宅 「5,4,3,2,1 美味しいです…」
新静岡セノバ店
「3,2,1! 解禁されましたー!」
オンラインでつながった80人ほどが一斉に解禁を祝います。生産者のローラン・ギヨ氏も、フランスから参加していました。イベントの途中、近藤さんが、ギヨ氏に味の感想を伝える場面も。
近藤さん:「さすがギヨさん、今年もおいしいですよ。濃厚で私好みに仕上がっています」
今年はブドウが早熟だったため、生産者がここ30年で一番の出来と絶賛。濃厚な味わいに仕上がっているということです。
中野アナも試飲…お味は
中野アナ「では頂いてみたいと思います、初ボジージョレ! ん!味が濃い、想像以上に濃いですね。飲んだ感じ、もうちょっとさらっとしているかと思ったんですけど、意外となめらかに感じますね。これも特徴なんですか」
近藤さん:「ギヨさんの樽熟だからこのぐらい濃厚な感じだと思います。
イベントの終盤には、ブドウの収穫を祝うダンスも行われ、30分のイベントは終了しました。
近藤さん:「期待していた通り以上のおいしさがあって、かつリモートの良さも分かった」
中野アナ:「リモートの良さっていうのは?」
近藤さん:「自分とホスト側の声が届くのと、自分のペースというところが、その2点かもしれません」
石井店長:「1年に一度というこのタイミングが、ワイン業界の大切な日になるので、この日を無事に迎えられてよかった。しかも、おいしいワインで。本当に私も感無量です。形は変わっても、解禁を祝う喜びは同じ。今年も1年で特別な1日となりました」