「県外に行きたいが…」「実家に帰りたいが…」 GW初日、我慢の連休 静岡駅では検温呼びかけ

 コロナ禍に見舞われて2年目、東京や関西の4都府県で緊急事態宣言が出る中、始まった大型連休。JR静岡駅では市の職員らによって、検温や消毒の水際対策がとられました。

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「県外に行きたいが…」「実家に帰りたいが…」 GW初日、我慢の連休 静岡駅では検温呼びかけ

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原川朋華記者:「大型連休初日のJR静岡駅。去年に比べると人出は多いが、スーツケースや大きな荷物を持った人の姿はまばらで仕事服や身軽な格好の人たちの姿が目立つ」

 29日から始まった最大11連休となる今年のゴールデンウィーク。初日のJR静岡駅では、大型連休らしい混雑はみられず、新幹線の車内も空席が目立ちました。一方で、改札の前では今年ならではの動きが。

静岡市 田辺信宏市長:「検温のご協力お願いします」

 マスクとビニール手袋を装着し、新幹線の利用者に検温とアルコール消毒を呼び掛けているのは、静岡市の田辺信宏市長と市の職員たち。改札を出た利用者たちは、非接触型の検温器で体温を測り、消毒をしてからそれぞれの目的地へと向かっていきます。

 東京など4都府県に緊急事態宣言が出される中、大型連休中に水際対策を強化するため、今年初めて実施されました。

田辺市長:「県外、とりわけ東京圏の新規感染者と静岡の数は連動しています。ですから、そちらからいらっしゃる方にこういう形で検温を呼びかけて未然に防いでいこうと」

 検温器と消毒液は2カ所ある新幹線の改札の前にそれぞれ3つ設置されています。

千葉県から(公務員・50代):「36・2度ということで、気を付けてはいますけど、ほっとしました。安心しました」

 市の職員らによる感染対策の呼びかけは、来月5日まで午前10時から午後8時の間、毎日行われる予定です。

静岡駅の利用者は…

画像: 静岡駅の利用者は…

 コロナ禍で2度目のゴールデンウィーク。静岡駅の利用者はどのように過ごすのでしょうか。

三島から(公務員・20代):「きょう友達と遊びに三島から来ました。県外に出たいができるだけ県内でちょっとだけ遊ぼうかなと思います」

横浜へ(訪問介護・40代と息子:中学1年)
Q.何をしに静岡駅に?
息子:「お母さんの送り迎え」
母親:「横浜で仕事をしていて、新幹線で通勤をしているので、きょうちょっとまた戻らないといけないので、送ってもらった」
Q.このゴールデンウィークどう過ごす?
息子:「家で勉強したり遊んだりする」

東京へ(会社員・30代):「消防設備士の試験のために東京に行きます。きょうは日帰りです」
Q.東京に行くということだが何か対策は?
A.「一応アルコール消毒液とかは持っています」

 一方、県外から静岡を訪れた人たちも、滞在時の過ごし方に
気を配っている様子でした。

名古屋から(主婦・30代):「親族の結婚式があって来た。できたら、(静岡の)実家に帰りたいですけど、う~んって感じ。名古屋はコロナがはやっているので、どうしようかなというのはあって、妊娠もしているので自分もうつったら嫌だし、うつしたら嫌だし」

 JR東海によりますと、午後5時現在の新幹線の乗車率は、上りはひかりが10%、こだまが10%未満、下りはひかりが30%、こだまが10%だということです。また、中日本高速によりますと、29日午後5時までに静岡県内の高速道路で目立った渋滞は発生していません。