新型コロナの影響で献血不足 静岡

緊急事態宣言の解除を待ちわびていたのは飲食店だけではありません。
献血の現場でも、頭をかかえる状況が続いていました。

画像: 新型コロナの影響で献血不足 静岡 youtu.be

新型コロナの影響で献血不足 静岡

youtu.be

献血スタッフ「コロナに関してPCR検査や抗原検査等されていませんか?」
献血する人:「していないです」
献血スタッフ「症状とかもないですか?」
献血する人:「ないです」

街中や企業などへ出向く献血バス。よくある光景にも見えますが、緊急事態宣言下ではリモートワークが推奨されて出勤する人が減ったり、感染者が確認されたりしたことで、企業や大学から献血を断られ、バスが出向く機会も減ったといいます。

静岡県赤十字献血センター 小林彩子さん:「献血を依頼する段階でお断りされたり、献血会場で人通りが少なくなっているということは実感している」

東海北陸エリアでは8月、57台のバスによる献血が中止に。これにより安定して供給できる基準に対して1117人分が不足しました。9月も東海北陸エリアで、少なくとも87件が中止になり、静岡県内では18の会場で献血バスを断られたといいます。

静岡県赤十字献血センター 小林彩子さん:「コロナ禍において、外部の人の受け入れをお断りしている団体が増えている」

献血バスでは、より安心して献血に協力してもらおうと、献血者に対しては体温測定のほか、車内の換気を行い、看護師との間にアクリル板を設置するなど、感染対策にも取り組んでいます。

献血者:「毎年1回ここでやるようにしています。しっかり消毒などがされていて、安心して献血することができました」

県赤十字血液センターによりますと、献血の量は減っていますが、現在、医療体制の維持には問題がないということです。

しかし、血液は長期保存ができないことや、毎年冬にかけては必要な血液の量が増えることなどから、継続的な献血を呼びかけています。

静岡県赤十字献血センター 小林彩子さん:「コロナ禍で不要不急の外出は控えるべきだと思うが、献血は不要不急なものではないので、ぜひ職場や休みの日のショッピングモールなどで、積極的に献血していただけたらなと」