【新型コロナ】変異ウイルス新たに4人…市中感染の疑いも 焼津市でクラスター 静岡県「今が一番重要な時期」
静岡県内では9日、新たに新型コロナウイルスの変異株に4人が感染したことが分かりました。県の担当者も「今が重要局面」と警戒を強めています。
県内の新規感染者は焼津市が10人、静岡市が9人など、あわせて23人です。
静岡市で3人が変異ウイルス…2人は経路不明
静岡市では、変異ウイルスのPCR検査で、新たに3人の陽性が判明しました。静岡市内の変異ウイルスの陽性者は、今月5日に初めて確認されてから9日までの5日間で9人となっています。
新たに判明した3人の間に接触や関連はなく、1人は県外の感染拡大地域に滞在歴がありますが、残る2人の感染経路はいずれも不明で、市中感染の疑いもあるとみられています。
静岡市保健福祉長寿局 長谷川誠保健衛生医療統括監:「感染経路不明が出始めたので、今後注視したい」
また、5日に市内で初めて確認された検体は、国の研究所で詳しい解析をした結果、イギリス由来の変異株と判明したということです。
静岡県「変異ウイルスが県内に入ってくるのは時間の問題」
また、東部保健所管内でも新たに1人、変異株の陽性が確認されました。20代の男性で、濃厚接触者はすべて陰性だということです。
静岡県健康福祉部 後藤幹生参事:「(変異株は)関西地域から徐々に東に変異株が増えてくると思うし、首都圏でも増える可能性あるので、挟み撃ちにされるというか本県に入ってくるのは時間の問題」
焼津市でクラスター拡大、新たなクラスターも
また、焼津市では、8日発表された合唱サークルのクラスターで新たに5人の感染が分かり、あわせて10人となっています。このほか焼津市では、カラオケを伴う飲食店で9日までに5人の陽性がわかり、新たなクラスターに認定されました。この2つのクラスターは、陽性となった人が一部重なっているということです。
静岡県「今が一番重要な時期」
県は、全国では感染拡大の第4波が始まったとみて、警戒を呼び掛けています。
静岡県 杉山隆通危機報道官:「現在の静岡県にとって今が一番重要な時期になる。この次の1週間で本県が増えていくのか現状維持できるのかっていうのが大きなポイントになると考えている」
また、医療従事者向けのワクチン接種で、これまで47例の副反応が報告され、このうち7人がアナフィラキシーと判断されました。7人は20代から50代のいずれも女性で、入院した人もいますが、現在は全員、回復傾向にあるということです。