医療ひっ迫防止対策強化宣言発令「救える命も救えない状況が差し迫っている」静岡県

救える命が救えない。静岡県が初めて宣言発令です。
年明け以降、新型コロナウイルスの感染が急拡大していることを受け、静岡県は「医療ひっ迫防止対策強化宣言」を発令しました。
軽症者に自宅療養などを求めています。

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医療ひっ迫防止対策強化宣言発令「救える命も救えない状況が差し迫っている」静岡県

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川勝知事:
「新型コロナウイルス感染症の新規感染者が年明けから爆発的に増加しておりまして、病床また発熱外来のひっ迫、救急搬送困難事案が増加するなど、救える命も救えない状況が差し迫っております。本日、県独自の「医療ひっ迫警報」を国が定めるところの「医療ひっ迫防止対策強化宣言」に引き上げることとした」

 午前、川勝知事は臨時記者会見を開き、県内に初めて「医療ひっ迫防止対策強化宣言」を発令しました。

 県内は7日にこれまでで最多となる9457人の感染が発表されるなど、年明け以降、感染が急拡大。
 県全体の病床使用率は、12日正午時点で82.4%とひっ迫してて、中部では9割に迫る勢いです。

川勝知事:
「現在急病、あるいは事故で救急車を要請致しましても、すぐには病院で診てもらえないケースが、なんと週に100件以上発生しております。大変な状況でございます。文字通り危機的な状況です。この危機的な医療体制を守り救える命を救う為には感染者数を減少させることが必要でございます。」

 宣言は医療崩壊を防ぐためのもので、発熱患者の診療人数が少ない医療機関に、診療時間の延長を求めるほか、軽症患者の入院を抑制します。

 また、県民に対しオミクロン株対応ワクチンの接種や、症状が軽く、重症化リスクが低い場合は自宅で療養することなどを求めています。

 期間は2月10日までで、宣言が出されるのは岐阜県に次いで全国で2例目です。

川勝知事
「感染者数が急増しているという。もうぜひこれは静岡県にとって緊急事態だと言うことで、お医者さんと看護師さんを助けると。自ら検査をして、そして自ら療養すると言う。こういうのを励行していただきますとだいぶお医者様が看護師様の負担が軽くなりますので、よろしくお願いいたします。」