「入院待機ステーション」を静岡県内3カ所設置 学校現場に抗原検査キット配布へ 川勝知事が表明
「入院待機ステーション」の設置へ
川勝平太知事(県庁午後2時すぎ)
「医療提供体制の崩壊がいよいよ間近に迫ってきている。こうした状況下の中で入院患者のために必要な病床を確保するためには、入院患者の抑制が不可欠。そのために私ども県としては、直ちには入院できない中等症患者等に対応する『入院待機ステーション』の設置、ならびに宿泊施設での酸素投与、抗体カクテル療法を実施できる体制整備を行うこととした」
川勝知事は、自宅療養者で容体が急変した患者を受け入れて酸素を投与する施設、「入院待機ステーション」を、県東部・中部・西部の3カ所に設置すると表明しました。設置場所は、体育館や病院の空き病棟などを中心に検討を進めているということです。
感染状況の見通しは
Q 先週知事はこのまま感染拡大が続くと9月上旬にも満床のおそれと言っていたが、感染状況の悪化で見通しの変化は?
川勝知事:「そうですね。ですからその病床は今634床でしたかね、確保しておりますけれども、それでは足りないということで、いわゆる療養できるホテルですね、そういう所を特にこの療養場所の無いところ、志太榛原が特に感染者が多いのでそういう所で確保する方向で、名前出しませんけども調整に入って療養される場所を確保するというふうにしているところ」
「一斉休校」を否定、抗原検査キットの配布を
そして、知事が強い懸念を示したのが、若者や子どもへの感染の急増です。
川勝知事:「まもなく夏休みが終わります。学校でのクラスター発生が見込まれます。我々としては県内の高等学校に抗原定性簡易キットを配布の準備を進めている。また中学、小学校に対しましては市町の教育員会等を通じてこの抗原定性簡易キットの配布を今できるように準備を進めている」
新たに学校現場に抗原検査キットを配布するという施策を打ち出しました。一方で「一斉休校」の実施については、改めて否定しました。
川勝知事:「一斉休校という考えはありません。なかにはほとんど休校に近いことをせざるを得ないところもあるだろうし、オンラインや時間差での通学も、それぞれの学校が工夫するのがいいだろうと。こちらが言うというより基本的に自主性に任せている。なぜなら先生方が生徒のことを一番心配しているから」