「ガラス片を飲んだような痛み」…変異株「ニンバス」が流行 新型コロナの感染者10週連続で増加 静岡県
この夏も続く、厳しい暑さ。暑さをしのぐために、誰もが取る行動が一因となって、新型コロナも拡大傾向にあります。

おさだ耳鼻咽喉科 臼倉洋子院長:「8月に入ったらいきなり増えて、8月の今の時点で陽性率57%。今の時点で30人くらい陽性になっているので増えてきている」
静岡市内のクリニックでも、新型コロナ患者が急増。18日も4人の陽性を確認したそうです。

今増えているのが、喉を突き刺すような痛みを伴う、新型コロナの変異株「ニンバス」。中国や台湾などで2月ごろに流行し、日本に持ち込まれ、広がったとみられています。
全国の感染者は8週連続で増加。静岡県では10週連続で増加しています。
おさだ耳鼻咽喉科 臼倉洋子院長:「お年寄りの方よりはやっぱり動いている若い世代が圧倒的に多い。発熱もないんだけど、のどがイガイガと痛い。普通の風邪なのかなってくらいの症状の人が多いです。高齢の方の場合は、最初はそんなにひどくならなかったのに、途中から悪化して、肺炎で入院という方もいる」

「ニンバス」の特徴は、強烈なのどの痛みです。
国際医療福祉大学 松本哲哉代表教授:「海外ではガラス片を飲み込んだような痛みだとか、焼き付けるような痛みだとか、おそらくのどの細胞にウイルスが付着する力が強いと思いますね」

3日前に、ニンバスへの感染が分かった50代の男性は…。
ニンバスに感染50代:「首を上げてのどを突っ張らした時に結構強い痛みが出た。ひたすら水分がない状態。のどに刺激物を貼り付けたような感じ」
ゼリーや果物しか、のどを通らず、あとは水やお茶でしのぐしかなかったといいます。ただの夏風邪と思って油断していると、のどから始まり、呼吸器へ広がるリスクも…。
ニンバスに感染30代:「隔離機関が終わった翌日ぐらいからせきが結構出始めて、再度病院を受診して「せき喘息」という診断を受けた。横になると、せきが出て、止まらなくて夜寝られない状態」
