『まん延防止措置』エリア外の焼津市は…居酒屋「静岡で飲めなくなったので…という予約も」
静岡県東部と静岡市・浜松市に出た飲食店の時短と酒類の提供停止要請。いま、課題となっているのが、措置区域に隣接する自治体への影響です。そのひとつが静岡市に接する焼津市です。
JR焼津駅近くで居酒屋を経営する男性は…。
「ご予約のキャンセルから、思っていた売り上げよりはだいぶ下がっている状況。このまん延防止の対象外の街になってしまったので、(店を)やるからには来てもらわないと、こちらも生活がままならない。悪い言い方をすればお客様を選んでいる場合ではないという状態」
まん延防止措置が出ていなくても、店の客足は鈍っているといいます。一方で…。
居酒屋経営の男性
Q.静岡市から客は来る?
A.「予約の電話でも静岡の店で飲めなくなったので、こちらでお願いしますという電話も何件かいただいた」
焼津市民「静岡市から来ないでほしい」
焼津市民は…。
焼津市民
Q.まん延防止措置になって、静岡市から焼津市に飲みに来る方が増えるかもしれないという話があるが?
A.「来ないでほしいですね、もちろん。でも、きょう行ったお店はいっぱいでした。それは焼津の方なのか静岡からきている方なのかはわかりませんが」
焼津市民
「私としては静岡の人は焼津に来ないのでは、と思いますね、わざわざ電車賃払ったり車に乗って来るわけないと思いますね」
Q.お勤めは?
A.「静岡市内です。家で飲んだり家族で楽しむという人が多いと思います」
10万人あたりの感染者…静岡市30人、焼津市54.3人
今回、まん延防止措置の対象エリアにならなかった焼津市。ただ、10万あたりの感染者数でみると、静岡市の30.0人に対して、焼津市は54.3人と、実は焼津市の方が感染状況は悪化しているのです。
居酒屋経営の男性
「なぜ焼津が(まん延防止が)出ないのか、問い合わせもしているんですけども、しっかりした回答が得られない状況。やっぱり上が決めたから僕らは何も言えないとか、出ない理由は僕らにはちょっとわからないとか、焼津と静岡は電車で10分ぐらいの距離なので、本当に抑えるつもりがあるのかとか、みんな憤りを感じているには感じていると思います」
川勝知事は、指定エリアや要請内容は、1週間に1回は見直すとして、感染状況によっては対象の市町を増やす可能性があるとの考えを示しています。