【新型コロナ】連休中の移動や変異株が要因か 静岡県内の感染者は過去2番目に多い122人
県内の新規感染者は122人で、およそ4カ月ぶりに100人を超え、過去最多の127人に次ぐ2番目の多さです。自治体別では浜松市が34人と最も多く、静岡市が29人、磐田市が14人、湖西市が12人、袋井市と島田市、それに富士市がそれぞれ5人などとなっています。
浜松市では若い世代の感染急増
浜松市の34人は去年11月19日の33人を超えて、1日の感染者では過去最多となりました。年代別にみると感染者は未成年が11人と最も多く、30代までの感染者で半数以上の22人となり、若い世代の感染が急増しています。
市によりますと県外の感染者の濃厚接触者が13人と、連休中の移動により感染が増えているとみられています。一方、感染経路不明者も11人となるなど市中感染の可能性は否定できないとしています。
静岡市は4カ月ぶりに10万人当たりの新規感染者15人超
静岡市では、人口10万人あたりの新規感染者がおよそ4カ月ぶりに15人を超え、変異ウイルス陽性も新たに10人増え、市内であわせて80人になりました。連休中の移動と変異株の強さが感染拡大につながっているとみています。
静岡市保健衛生医療部 和田明久部長:「大型連休中の人の移動、特に県外感染流行地域との往来によりまして、ウイルスが持ち込まれ、市内での親しい人や親族とのバーベキューなどの会食や、カラオケなどの趣味の集まりにより感染が広がり、さらに家庭内、職場内でも連鎖が広がったと考えています。連鎖については変異株の感染力の強さも大きく影響していると考えています」
県内の1週間の新規感染者は前週の2倍超
県内の13日までの1週間の新規感染者は累計499人で、前の週に比べて2倍以上に急増し、人口10万人あたりでは13・7人に上昇しています。また、病床使用率は県全体で30・5%とひっ迫し、特に西部では46・5%まで上がっています。
感染が急拡大する中、12日に開かれた県の専門家会議では、県内の現状の判断を国の基準でステージ2から3へ引き上げるべきだという意見が出されました。専門家の提言を受け、県は14日にも引き上げについて判断する方針で、ステージ3になれば年末年始などの影響で感染が急増していたころの2月18日以来、およそ3カ月ぶりとなります。