4人死亡の工場火災で静岡地検は当時の静岡製造部長を在宅起訴 メーカー側は「全面的に争うスタンスは変わらない」
静岡県吉田町で2020年、消防士と警察官4人が死亡した工場火災で、静岡地検は当時の製造部長を業務上失火などの罪で在宅起訴しました。
2020年7月吉田町の日用品メーカーの工場から火が出て、現場確認に工場内へ入った消防士3人と警察官1人が爆発に巻き込まれて死亡、消防士3人がけがをしました。
静岡地検は、化学反応による火災を防止する注意義務を怠ったとして執行役員で当時は製造本部静岡製造部長だった被告(56)を3日在宅起訴しました。
一方、当時保管担当だった責任者の男性(62)は不起訴としました。
静岡地検は、不起訴の理由を明らかにしていません。
メーカー側は
メーカー側は、これまでに「原因が特定できていない状況で現場管理者の責任は問えない」と主張していました。
メーカーの担当者は当時の製造部長の在宅起訴を受け、「全面的に争うスタンスは変わらないが、起訴状が届いていないため、現時点でコメントはできない」としています。