保育園の園児虐待事件をめぐる対応に遅れ 市の幹部3人を文書訓告などの処分に 静岡・裾野市
静岡県裾野市の保育園の園児虐待事件をめぐる対応に遅れがあったとして、裾野市は市の幹部3人に文書訓告などの処分を出しました。
去年12月、裾野市の私立「さくら保育園」で元保育士3人が園児への暴行容疑で逮捕され、その後処分保留で釈放されました。
市は去年8月、園の関係者からの通報で保育士3人の虐待行為を把握しましたが、市が虐待を公表したのは去年の11月下旬でした。
裾野市の村田悠市長は「市長への報告が遅れた」として、去年12月、市の幹部3人を懲戒処分する方針を示していましたが、13日健康福祉部長を文書訓告、他の幹部2人を口頭注意処分としました。
懲戒処分より軽い処分となった理由について、市は「園に虐待の防止措置をとるよう指導していた」ことや「保護者への報告をするよう再三求めていた」ことなどを挙げています。
村田市長は「不適切な事務処理により、多大なるご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」などとコメントを出しました。