「危険な場所」「安全な場所」をみんなで共有 スマホのアプリで地図上に登録 浜松市で通学路の点検
スマートフォンで撮影したのは、空き巣被害が出ているという看板。続いて、こちらは「こども110番の家」
浜松市中区にある萩丘小学校の校区内の通学路で行われた防犯点検。通学路の防犯マップを作るのが目的です。使っているのがスマートフォンの「アプリ」。香川大学が2017年に開発した防犯ウォーキングアプリ「歩いてミイマイ」です。このアプリ、カメラで撮影した通学路にある「危険な場所」と「安全な場所」を「コメント」とともにマップ上に登録でき、その情報は誰でも見られます。
警察官と大学生が地元の人と通学路をチェック
今回は、常葉大学の学生や浜松中央警察署の署員、それに地域の人たちが参加し、学区内の5つの通学路の「危険な場所」と「安全な場所」を探しました。
浜松中央署 石田颯馬巡査:「この辺はシュッて捕まえて行けるし」
浜松中央警察署地域課の石田巡査です。事件が起きたときに現場にいち早く駆け付ける警察官が注目したのが、マンションの敷地内…。
子どもをさらって隠れやすい場所として危険な場所に追加しました。
「この辺街灯って、あんまないんですかね」
「あ~、そこに小っちゃいのがある。ところどころ」
「あれ撮っておいて。街灯が少ないから夜薄暗くなる」
こちらの周囲に住宅が立ち並ぶ細い市道も街灯が少ないため、夕方以降は薄暗く不審者に気づきにくくなるなどとして「危険な場所」に追加しました。
こちらの通学路では3つの「安全な場所」と7つの「危険な場所」が見つかり、マップに登録されました。
常葉大学 中川翔太さん:「実際に回ってみると、人の目につきにくい場所だったり、逆に人が入りやすい場所があって、やはり危ない場所は多いと感じました」
常葉大学 根上那月さん:「アプリを活用することによって、子どもたちがゲーム感覚みたいな感じで、自分たちで危険を見つけたり、安全を見つけたり考えられて楽しい学習になればいいと思っています」
萩丘小コミュニティ・スクール 尾崎小百合さん:「口頭で伝えていくよりも、実際に目で見てどういうところがというのが写真で見れるし、子どもたちもイメージしやすいなと」
萩丘小では今後、5年生の児童らがアプリを使って通学路を点検する予定です。